元中日の浮州重紀投手を知ってますか? タフな男だった浮州は、フリーバッティングで一時間投げても疲れをしらなかった。球が重くて速く打者のイヤがるタイプの投手だった。二十七年の十月五日、対松竹(大洋の前身)戦で初先発、初勝利、初完封(5安打)の初ものずくめで門出を飾った。インコースのシュートもいいし、体力的にも恵まれている。二十八年のシーズンも楽しみにしていた。が、不運にも春の練習中に右足首をねんざし、治っても右足のグリがなくなり球の威力を失った。加えて故障からくる無理な投げ方がたたり右ヒジを痛め投手生命を速く縮めたのは惜しまれる。