カーリングは選手が飛んだり跳ねたりするわけではないし、確かに派手さは無いです。
試合を見ていても、観客の声援もほとんど聞こえませんから、盛り上がらないように見えるかもしれませんね。
ただ、声援が聞こえないのは、選手間で頻繁に指示を声に出して行うので、観客が騒ぐわけにはいかないんです。
そういう競技なんですよね。
カーリングを含めた的競技のほとんどは、単に力が必要というよりもより繊細なコントロールを要するスポーツです。
アーチェリーやダーツも同じで、ただ投げるとか射るというだけなら短期間で何とかなるでしょうが、精度を高めるためには相当の練習量が必要です。
カーリングに関してはさらに、相手と交互に投げるという点で、戦略・駆け引きが大事になります。
基本的に自チームと相手チームのストーンがどちらもシート(レーン)上に残るので、相手の邪魔になるような位置にストーンを止めたり、それをはじき出した上で自チームが有利になるようにしたりといった戦略と、それを行うためにしっかりした技術の両方が求められます。
また、シートの状態が同じということがあり得ない競技です。
真っ平らな氷の上で行うものではないですし、時間と共に変化します。
そうしたコンディションを素早く見抜いた上で、戦略と技術が必要になるわけです。
フィギュアスケートなどと違い、カーリングでは飛んだり跳ねたりする力や技術は必要ありません。
元々の競技性が全然違いますからね。
カーリングが、フィギュアスケートなどと比べれば簡単に始められるということは確かでしょう。
しかし、簡単に始められるものだからすぐに世界レベルの競技ができるかと言えば、それは違うでしょう。
もちろん、そういったことを含めて大変かどうかは、向き不向きもあるでしょうし、好き嫌いと同じで人によって違います。
私個人としては、フィギュアとカーリングのどちらが、或いは個人競技と団体競技のどちらが大変かなどと言うことは考えたこともありませんが、強いて言えばどちらも大変なことであるかと思います。