2つ理由があります。
■ 車両総重量の違い 一つ目の理由は車両総重量です。
C35とZGE25では「車両重量」ではC35の方が重たいのですが、「車両総重量」ではZGE25の方が重たくなります。
これはC35が5人乗りなのに対して、ZGE25が7人乗りだからです。
タイヤの耐荷重性能は「車両総重量」から割り出しますので、ZGE25の方が指定空気圧が高くてもおかしくないです。
<日産ローレル> GNC35 2.5メダリストFour 車両重量:1,540kg 車両総重量:1,815kg★ <トヨタウィッシュ> ZGE25 1.8X 4WD 車両重量:1,450kg 車両総重量:1,835kg★ ■ 時代背景の違い(燃費の時代) 二つ目の理由は時代背景です。
C35ローレルの時代に比べて、ZGE25の生産される現代では時代背景が大きく変化し、優先項目に「低燃費」が強く求められるようになりました。
自動車メーカーもタイヤメーカーも低燃費を実現するための技術革新に力を注いでいます。
燃費性能を向上させるために空気圧を高くしますが、それにより乗り心地の悪化や、グリップ力の低下を抑制するようなタイヤの技術革新も進みました。
指定空気圧というのは、自動車メーカーとタイヤメーカーが幾多のテストを繰り返して、純正タイヤを開発し、運動性能、燃費性能、乗り心地、耐摩耗性能等をバランスさせて定めた空気圧です。
タイヤ銘柄が変わっただけでも指定空気圧は変わってしまうほどのものでもあります。
時代に求められる性能によっても大きく開発テーマが変わってきますので、燃費性能が影響で高めの空気圧が選ばれる傾向にあります。
■ ロードインデックスについて 今回登場した195/65R15というタイヤのロードインデックスは「91」です。
日本の銘柄の場合はJATMA規格となっていて、世界基準は欧州のETRTO規格というものになっています。
耐荷重性能はタイヤ内の空気容量が大きい程高まり、ロードインデックスの値も大きくなります。
また、空気圧を高めるほど耐荷重性能も高まります。
JATMA LI 91では空気圧によって以下のように耐荷重性能が変化します。
140kPa 450kg/輪 150kPa 465kg/輪 160kPa 485kg/輪 170kPa 505kg/輪 180kPa 520kg/輪 190kPa 535kg/輪 200kPa 555kg/輪 210kPa 570kg/輪 220kPa 585kg/輪 230kPa 600kg/輪 240kPa 615kg/輪 これをC35とKGE25に割り当ててみます。
<C35 車両総重量=1,815kg> 単純計算で1輪当たりの荷重は・・・ 1815kg÷4輪=453kg/輪以上の耐荷重が必要 前後重量配分や荷重移動を考慮して余裕を持たせると・・・ 550kg/輪 → 約200kPa以上★ (純正指定空気圧=200kPa)★ <KGE25 車両総重量=1,835kg> 単純計算で1輪当たりの荷重は・・・ 1835kg÷4輪=459kg/輪以上の耐荷重が必要 前後重量配分や荷重移動を考慮して余裕を持たせると・・・ 560kg/輪 → 約210kPa以上★ (純正指定空気圧=230kPa)★ 上記の計算では、ローレルC35は、たまたま計算上の空気圧と指定空気圧が共に200kPaになりましたが、ウィッシュKGE25は計算上は210kPaで、指定空気合が230kPaとなりました。
通常はこのように計算上が指定空気圧より低いのが一般的です。
このようにロードインデックスというのは、最低限の耐荷重性能を満たせば済むもので、指定空気圧は別の尺度(運動性能・燃費性能・乗り心地・耐摩耗性等)から定められているものということが分かると思います。
<レインフォースドタイヤ> また、インチアップをすると車輪全体では、ホイールの体積が増える代わりにタイヤ内の空気量は減ってしまい、ロードインデックスも下がります。
これを空気圧を高めることで補うのですが、JATMAでは240kPaまでしか性能保証されていません。
そこでETRTOよりレインフォースド規格(=エクストラロード規格)という、290kPaまで性能保証をするタイヤが出ています。
偏平率の低いタイヤはメーカーの方で勝手にレインフォースドタイヤで設計していたりします。
この場合、ロードインデックスの表示はJATMAよりも高くなります。
タイヤサイズの末尾に「XL」が入ります。
例) 275/35R19 96W(JATMA) 275/35R19 100W XL(ETRTO REINFORCED) 少し余談も入りましたが、このご説明で大丈夫そうですか? ご不明な点がありましたら、追加でご質問ください。