匿名さん
元西鉄の田中久寿男選手を知ってますか? 1961年 中西を加えた田中(久)豊田のクリーン・アップ・トリオはまったくすばらしい。
豊田、中西の競争意識がありありとみえ田中(久)にまでそれがあらわれ野性味満点。
それだけに相手投手はこの三人のところで萎縮する。
ペースを乱したところをナインが乱打するのだから手のつけようがない。
西鉄のよさがいかんなく発揮されている感じだ。
とくに田中(久)が豊田、中西におとらず大あばれしていることは注目に値する。
「3試合連続本塁打。
しかもきょうは場外にあと数十㌢とまったくすごいですね」というと「こげんこと初めてですたい」と興奮もさめやらぬ博多弁で高笑い。
「コースは内角と思ったけど・・・」 田中「高目か、ベルトへんかはっきりおぼとらんです。
だけどシュートのようでした。
あのコースが打てるとはおどろきました」 「というと、オープン戦で阪神の梅本のシュートを頭に受けた恐怖感からからだが逃げるの」 田中「こわいと思いませんが、内角へほうられると無意識にからだをよけるんですね」 「ではこれで一気にその心配はなくなった?」 田中「ウン・・・。
そうですね」いかにもよかったという感じだ。
「きのう、きょうと初球だが」 田中「どうもファースト・ストライクにいいボールがくるような気がするんです。
それだけに最初のストライクはのがさないよう注意しているんですが」 「変化球も打てるようになったね」 田中「ストレートの方が打ちやすいですがね。
いまは変化球もそう気になりません」 「日ごろ注意していることは?」 田中「ゲーム前のバッティングでカーブを打つことに専念しています。
バットの素振りはいつも十分やってますから・・・」 「豊田、中西コンビから何かプラスになるものがある?」 田中「せっかくクリーン・アップ・トリオに入れてもらったのだし、二人の先輩に見劣りしないように一生けんめいです。
しかしあとが二人の強打者でしょう。
相手投手はどうしてもぼくと勝負してくることになるからそれだけ打ちやすいです。
そこがつけめなんですよ」 「今シーズンの見通しは」 田中「開幕前休んで不安だったが近鉄の投手さんが打たしてくれたもんですから、調子を早くつかみました」たくましいからだの田中(久)は胸毛をかきながらフロにとび込んだ。