会社としては、 BMWは航空機エンジンの開発会社からスタートし、二輪事業へ参入後に四輪事業へ参入したエンジン開発がルーツのドイツでのプレミアムカーメーカーです。
Audiは、自動車黎明期のAudi,Horch,DKW,Wandererの4社が共同組合を設立し、共同で事業強化を行わないました。
当時の名称はAutoUnionです。
そのため、4つの銀のリングがエンブレムとなっています。
後にNSUが合流し、社名がAudiとなりました。
DKWは世界初のFF駆動、NSUは世界初のロータリーエンジン開発会社です。
---------- BMWは、基本FRレイアウト構成のプレミアムカーを開発販売しています。
エンジンには拘りがあり、直6エンジンを未だに製造販売しているメーカーです。
直6エンジンはクランクシャフトが長くなるので、設計・製造精度が必要なためコストがかかります。
コストの安いV6へ流れなかったのも、直6エンジンなら偶力振動も慣性振動も原理的に発生しないからです。
最近ではダウンサイジング化で直4エンジンが主流となっていますが、直6エンジンモデルを残しているのは拘りが強いからでしょう。
エンジン技術の最新技術投入も早く、バルブトロニックやステップトロニックというような現在でも他社ができない高い性能を誇ります。
前後荷重50:50の拘りも強く、FRレイアウトと相まってステアリング応答速度が非常に速く、ステアリング操作通りに車体が応答する走らせて楽しい特性を実現しています。
Audiは、DKW時代からのFFレイアウトで、他メーカーがFFレイアウトでの車が開発できなかった時代から採用している先進技術をいち早く投入するメーカーです。
FFレイアウトは駆動と操舵がフロントタイヤへ集中するので、昔の技術ではかなり難しいレイアウトでした。
それを乗り越え、エンジン縦置FFレイアウトを延長しいち早くフルタイム4WDを実現しています。
フルタイム4WDのQuattroシステムは、全速度域で動作する4WDとして高い運動性能を持っています。
雪路走破では、MercedesやBMWにはできない走りが可能です。
最近では、Lamborghiniを傘下として高性能スポーツカーの分野でも実績を上げています。
電気自動車のF1と呼ばれるフォーミュラeにも積極的です。
---------- 客層は、ドイツプレミアムブランドを選ぶ層ですから似たような傾向です。
BMWは走りの重点を置きますし、Audiはデザインと雪路走破が重要視されていると思います。
日本市場での販売はMercedes>BMW>Audiですが、世界市場ではBMW>Audi>Mercedesといったように、日本だけMercedes崇拝傾向があります。
過去のヤナセの営業戦略が大きく影響した結果でしょう。