始動性を確保するなら直キャブやファンネルもしくはパワーフィルターは不適当でしょう。
簡単に言うとエアクリーナーボックスとコネクションチューブが有ることによって極低回転時の吸気流速を確保し、燃料の霧化を手助けしています。
ファンネルやパワーフィルターは低い吸気抵抗で最大回転数域では効果的ですが低回転時には流速が上がらず回転不安定に繋がります。
バイスターター(一般的に言うチョーク)は燃料を増量する為のスターターノズルを開く訳ですが、キャブは全て負圧でガソリンを吸い上げるのでやはり有る程度空気の流速が無ければ燃料はほとんど増えません。
ですが、多少は霧化せず液状のままでベンチュリ内に滲み出ますから何回もキックしてベンチュリ内が湿ったころスターターを戻してキックすれば掛かりやすくなるのだと思います。
SJの番手を上げる事で対応も可能ですがMJ、ニードルクリップの見直しも必要になります。
MJのようにニードルで通路断面積を変化させたりはしていないSJからは全開度域で常に燃料が出ています。
ですので単純にSJで濃くすると全域で濃くなるということです。
そして始動時に合わせたSJを選びPS調整すると1/4開度~1/2開度域や過渡域でのセッティングが難しくなりがちです。
ニードルの選択肢、種類が多いキャブなら対応可能ですがPEはどうでしたっけね? 最も簡単確実な解決策は口径を落とす事かもしれません。
排気量がノーマルならΦ20程度が良好と思います。