電気自動車の航続距離を伸ばすために、発電機を搭載する方式をレンジエクステンダーと呼びます。
既に市販車ではBMW i3位しかありません。
i3でも電気自動車としての航続距離は196.1kmです。
http://www.bmw.co.jp/jp/ja/newvehicles/i/i3/2013/showroom/technical_data_i3re.html 647ccの発電用エンジンで発電した電力を駆動用バッテリーへ貯めることで約100kmの走行距離を追加します。
発電用エンジンは28kwしかありませんから、それより多くの電力を走行で使うような走りをすると発電機で発電しても間に合いません。
レンジエクステンドできる距離は、走り方に左右されます。
極端にアクティブな走りだと100kmも追加されませんし、極端に電力を使わない走りだと200km近い追加となります。
補足での電気自動車走行距離200kmだとi3も対象外になっていまいますけど。
発電でのエネルギー変換効率はそんなに良くはありません。
内燃機関の動力効率が良くてもせいぜい4割、太陽電池も衛星用のコスト度外視で36%程度,一般的なアモルファスシリコンで12%程度です。
ロングシャフトダイナモは加える動力源が乏しい時に効率が良い発電機ですが、根本的に必要な電力の桁が違います。
発電量を求めると、長いシャフトはエンジンのクランクシャフトのようにフリクション損失と製造精度に課題が出ます。
発電機を搭載するなら、無難に発電用エンジンと発電機でエンジン回転数を一定に保って燃焼効率を追求した方が現実的です。
まだ発売になっていませんが、Audi A1 e-tronに搭載されているロータリーエンジンを使ったレンジエクステンダーが効率が良いように思えます。
(otie_ariga10さんへ)