無意識の内に、アナタは核心を突いていますよ。
>ホンダのエースの座をすっかりマルケスに奪われてしまい… →コレが全てです。
①ライダーには、器用・不器用があります ②同じバイクに乗っても、速く走らせる事ができる人と、できない人がいます ①は、バイクやタイヤやコンディションがちょっと変わっただけで早くなったり遅くなったりする人が「不器用」とされます。
ダニは、まさしくその代表格なのです… つまり、「パーフェクトに条件が揃わないと」速く走れないのです。
一方、マルケスは、多少気に入らない部分があっても、それを「ライダーの方でなんとか調整して」ソコソコ速く走らせてしまいます。
これが「器用なライダー」。
②は、①の結果、どうしても「平均的・総合的な結果」は、マルケスの方が良くなってきます。
すると、チームとしては、バイクを造る時「結果を出している方」の意見を優先的に聞き入れざるをえません。
(コレが「エースの座」) そうして、どんどん「ダニよりもマルケスが好むバイク」になって行きます。
更に、ダニは①の不器用だから、より一層、遅くなる… モチロン、細かい仕様はダニとマルケスで違うバイクなんですが、「メーカーとしての方向性」は同じ方向を向いていますから。
この「チームメイトとの優劣関係を有利にしてマシン開発をコントロールする」のに長けてるのが、ロッシと言われてます。
ロッシは政治的な動きが上手で、気が付いたらいつの間にかチーム員の人心を掌握しており、結果的に何故かロッシの思惑通りにマシン開発が進んでしまう… ってのが、ロッシマジックとして知られています。
去年でも、中盤でマシンが大きく変わった時、ロッシは復調しましたが、他方ロレンソは調子を崩し、明らかにマシンが「ロッシ寄りになった」と思われます。
レーシングバイクって、市販のバイクと違って、「ちょっと変えるだけ」で、ガラリと乗り味が変わっちゃうんですよ。
一般の人の想像を超える範囲で変わります。
その代わり、ピンポイントで「嵌った時」には、市販バイクとは比べ物にならないくらい速く走れるのです。
逆に市販バイクは、多少間違っていじっても危険なほど大きく変わる事はなく、その代わりにトンでもなく速くなる事も無いのです。
ダニは、そのピンポイントの範囲が狭い、マルケスは広い、と考えても良いでしょうか。
テレビ中継の解説でも、「ダニは速い時はトンデモなく速いけどね」ってよく言われる所以ですね。