漫画に実現可能かどうかなんて考えてもしょうがないし そもそも、現実だってそれが実現可能かなんて分からないのでは? 30年前に 「引退して何年も経った中年の元ヘビー級チャンピオンが ブヨブヨのお腹で復帰して世界チャンピオンに返り咲く」 なんてボクシング漫画を書いても リアリティがない、ボクシングはそんな甘いもんじゃない、 なんて言われたでしょう。
でもフォアマンがそれをやってのけたじゃないですか。
女優の高樹沙耶だって、特に運動経験はなかったようですけど ダイビングを始めたら数年で日本記録を樹立したりしたわけでしょう? 映画「クールランニング」だって、 実話を元にしたのでなければ相当ふざけた内容ですよ。
「指導についていく」ってのが、 UFCのトップファイターの練習についていく とかならありえないですけど その道場のレベルによっても違うでしょ。
中年って言っても資質なんて人それぞれだし。
僕が通っていた道場だったら 準備運動に拳立て・腹筋・スクワットをまず30回。
あとは基本の突き蹴り、ミット、組手というのが 大体の流れでしたけど、 拳立てや腹筋を30回連続でできるか危う人だっていましたよ。
ミットは体力がある人は激しく蹴りこむけど ない人はヘロヘロになってポスポス蹴るだけ。
組手だっていきなり黒帯とはやらないし、 格上とやることがあっても手加減はするし、 漫画みたいにスパーや組手で一般の練習生を相手に ダウンするまでめった打ち、なんてやりません。
そこらの道場の一般部の練習なんて、 体力がある人はある人なりに、ない人はない人なりに 出来るようになってますよ。