燃費テストはベンチテストで行われます。
室内ですので、「走行抵抗、空気抵抗無し」での測定になります。
そこで、「走行抵抗、空気抵抗」の値をメーカーから提供を受け、ベンチテストの測定値を補正し「燃料消費率数値」として決定し、カタログ掲載を認めています。
その、補正する数値の測定方法が決められていますが、違う方法で測定した結果(三菱は自分の設定値)を提供したというわけです。
そもそも、燃費に基準値などありません。
無い数値(基準燃費)を測定するための測定方法を細かく規定しているのですから、規定そのものに現実(物理的原理)とのひずみが発生しているのです。
さらに、ベンチテストのテストモード(JO08モード)が公道の走行状況とかい離しているのですから、カタログ値が実走行燃費と一致するはずがないのです。
>お役所にも「国土交通省審査値」とあるはずの物が随分とズサンなありさまだった責任はあると個人的には思います。
ズサンではなくデタラメ(無意味)なのです。
国交省が省庁再編で生まれたのは2001年です。
JO08モードで測定することは、2013年に生産する自動車から義務付けられています。
「燃費」に関する現在の規定(JO08モード)が実施されてからまだ3,4年ですが、自動車メーカーは昔から自動車の生産を行っており、必要な測定も行ってきました。
元々、メーカーは「定速燃費」を発表しており、ユーザーは自分の使用環境では○割だろうと検討をしていました。
1991年に当時の運輸省が、「実態に合わせよう」と10-15燃費モードを作成し、このモードの測定値をカタログ燃費として使っていました。
この「実態に合わせよう」ということが無理(不可能)であり、この時に実態とのかい離している現実が正確であると認識される間違いが発生したのです。
出来ていないことをさも出来ていると見せている錯誤が発生したのです。