10cmのスピーカーで何とかするとなると・・・。
◆激安系な社外品への交換・・・ 社外品もピンキリですが、純正品と比べてしまえば「多少はマシ」な音質になります。
音質の好みもあるでしょうが、ぶっちゃけ、オートバックスやイエローハットなどで1980円ぐらいで売られている自店ブランド品(オートバックスですとTopTone)に変えただけでも結構変わります。
なぜなら、純正品は「とりあえず鳴れば良い」レベルのスピーカーが使われているため、社外品と比べてもかなり低コストなスピーカーが使われているからなのです。
オートバックスとかの自店ブランド品とは言っても、実際に作っているのは海外のカーオーディオメーカーですし、スピーカーユニットを製造できる工場というのはある程度限られてきますから、「実は超有名な大手ブランド品も下請けとして手掛けている工場が作っていた!?」っていうのも珍しくありません。
(大手ブランド品との違いはざっくり言ってしまうと、「品質管理の基準」ぐらいです。
自店ブランド品の場合は店頭での販売価格ってのがありますから、ある程度品質は落としつつもコストをも抑えるといった制約がある都合上、そこそこのクオリティとなってます) ◆12cmも「モノによっては」入るらしい!?・・・ プロボックス/サクシードに限らず、多くの10cmスピーカー装着車では12cmのスピーカーも入っちゃうことがあります。
たった2cmの差ですが、振動板自体のサイズは「数mm程度広がっただけ」ですから、よほど変な(凄くシビアに作られた)ユニットでない限り、大体入ります。
※念のため、入手前にはマグネットの大きさと装着部分の奥行きを必ず確認してください。
(マグネットがデカすぎると干渉してしまいます) ※10cmは4.0インチ、12cmは5.0インチとなりますが、たまに「13cm(5.25インチ)のユニットを『希少な12cmスピーカーです』と称して売っている」販売店がいますので、充分ご注意ください。
(13cmは明らかに大きくなるため、まず入りません) ◆その他音を良くする小技・・・ 「スピーカーユニット取り付け部の奥に『ニードルフエルト』を敷く!!」 ホームセンターのクッション材コーナーで切り売りされている「ニードルフエルト」(糸くずをかき集めたようなクッション材)を薄く敷き詰めるだけでも、音質は変化しますし、音圧も上がります。
(ダッシュボード内部にスピーカー背面からの音が回り込まなくなり、共振も抑制できます) 「スピーカーグリル(フタ)を閉める前に、スピーカーユニットの外周部を『戸当たりクッションテープ』でグルリと巻いてみる」 こちらもホームセンターで買える物ですね。
戸当たりクッションテープにも色々材質がありますが、できればちょっとお高めですが「EPDM材」でできたテープを使ってください。
EPDM材は防音ルームなどでの音響チューニングにも用いられる素材で、フツーのウレタンスポンジと比較しても耐久性が違います。
(車室内は高温多湿になりますから、フツーのウレタンスポンジではガビガビになります) このテープをユニットの外周部に這わせるように貼り付けることで、グリル(フタ)を閉めた後にスピーカーユニットの前面から出る音がユニットの前にあるグリルとの間で乱反射を起こしてしまう現象を抑制することができます。
スピーカーユニットの前面から出る音の指向性も真っ直ぐになりますから、音圧も当然上がります。
※これらの小技は現在お使いの純正スピーカーユニットにも適用できますので、先にこちらをお試しになられたほうが良いかもしれません。
※ユニットの口径が小さいので、重低音は期待しないでください。
(重低音が欲しいのであれば、これらとは別にサブウーハーを追加してください)