匿名さん
日本サッカーを手っ取り早く強化する簡単な方法?育成が上手なドイツ人スタッフに監督、コーチ、裏方の全てをお任せする? 世界のサッカーに興味がある人たちなら2004年のポルトガル開催のユーロ(ヨーロッパ選手権)でギリシアが奇跡的な優勝を果たしたことは知っているだろう。
なぜ、ギリシアは開幕戦と決勝戦でクリ・ロナ、デコ、フィーゴなどがいたポルトガルを2度も破り、それ以外にも強豪国を次々と僅差で破って優勝できたのだろうか?そこには、ギリシアは実は第2ドイツ代表だったという事実がある。
2004年のギリシア代表はドイツ人のオットー・レーハーゲル監督が率いて3年目のチームだった。
ギリシアは当時から財政危機でサッカークラブが経営危機だったから、監督以外のコーチ、スタッフなどもほとんどがドイツ・サッカー協会からやってきたドイツ人であり、レギュラー選手の中にもブンデスリーガ経験者がいた。
エースFWのハリステアスはブレーメンの第3FWだった。
今でもブンデスリーガにはギリシア人がかなりいることは知られている。
このように、「第2ドイツ代表」と言ってもいいようなギリシア代表だったから、よく考えれば、ユーロの優勝は奇跡というほどのことではなかったかもしれない。
ギリシア代表がユーロで優勝した後は、ブンデスリーガでプレイするギリシア人はどんどんと増えてギリシア代表は強くなった。
最近はギリシアはワールドカップとユーロの常連となりつつある。
だが、2004年当時はドイツ代表はギリシアよりも弱い状況だった。
だから、2005年にドイツ人友達家族の家に1か月ほど滞在した時に僕が、 「2004年ユーロではギリシアが優勝したけど、監督、スタッフは全員がドイツ人でドイツ流サッカーだったからまるで第2ドイツ代表でしたね。
本家のドイツ代表は惨敗だったけど」 と言うと、友達家族の主人と奥さんはあまりサッカーに興味がない人だったけどすごく残念な口調で、 「そう、2004年ユーロではギリシアがドイツ人スタッフの指導の下、ドイツ流サッカーをやって優勝したんだよ。
本家のドイツ代表は1次リーグで惨敗したけどね・・・ギリシアを優勝させたドイツ人スタッフを呼び戻そうとドイツサッカー協会は努力したけど、交渉が上手くいかなかったもの残念だ・・・」 と言ってがっかりしていた。
このギリシアのユーロ優勝を見ると、今は弱い日本代表だって選手にそんなに実力がなくても監督、スタッフ、サッカー協会に優秀な人材が揃っていれば、ワールドカップでかなり上位まで行けるのではないかという夢を見ることができる。
もちろん、日本代表の選手はブンデスリーガでプレイしている選手が多いから、日本サッカー協会が大金を払ってドイツの有名な監督とスタッフ、例えば、現在リバプール監督のユルゲン・クロップとそのスタッフを4年契約で日本代表のスタッフとして招聘すれば、日本代表が強くなる可能性はある。
今の日本代表を短期間で強くするには、とにかく、大金を払って優秀な外国人監督とスタッフを呼ぶべきだというのはわかるだろう。
ギリシアがかつて、レーハーゲル監督の采配でユーロを優勝したような「奇跡」を日本代表でもやってもらいたい。
動画は2004年ユーロでのギリシア優勝のダイジェスト。
https://youtu.be/OVU6XYJPLw8