まずは、各スペックのご確認から。 ■ セレナ4WD NC25 車両総重量 → 2,130kg <タイヤサイズ> 純正:195/65R15 91 外径634mm 現行:215/45R17 91XL 外径625mm 候補:205/50R17 93XL 外径636mm ■空気圧 195/65R15 91 で250kpaというのは純正指定空気圧ですか? それを前提に記載いたします。結論としては、205/50R17 93XLでわたしのお勧めを示しておくと270~290kPaとなります。以下根拠です。 上記「91」というのがロードインデックス(以下「LI」とします)で、この値が大きいほど耐荷重能力が高いです。どのように決めているかというと、タイヤ内の空気容量が大きいほど高い耐荷重性能があるものとして、より高いLI が割り振られる仕組みです。インチアップをするとホイールの体積が増える代わりにタイヤ内の空気容量が減るのでLIが落ちます。それを補うには空気圧を高めるのですが、日本のJATMA規格では240kPaまでしか性能保証してくれません。そこでタイヤメーカーの方で、より高い空気圧に耐えてより高い耐荷重性能を得られる「エクストラロードタイヤ」(=レインフォースドタイヤ)というものを設定しています。ことらは290kPaまで性能保証され、タイヤサイズの末尾に「XL」等の文字が入ります。今回登場するタイヤが「91XL 」が「93XL」と、インチアップしているにも関わらず、高いLIなのはそのためです。これは欧州のETRTO REINFORCED 規格のものになっており、少し高めの空気圧にすることで、性能を発揮するタイヤです。以下、耐荷重能力615kg/本を満たす空気圧です。JATMA 91で250kPaであれば、ETRTO RENF 93XLでは270kPaで同様な耐荷重性能を得られます。 ・JATMA 91→250kPa 615kg(240kPa上限) ・ETRTO RENF 91XL→290kPa 615kPa ・ETRTO RENF 91XL→270kPa 615kPa ここでは車輪1輪当たり615kgの耐荷重となっていますが、車両総重量は2,130kgですから、あくまでも単純計算ですが、1輪当たり533kg、1割余裕をみても590kgの耐荷重があれば間に合ってしまう計算です。つまり、耐荷重性能には若干ゆとりのある空気圧が純正指定になっているということです。 純正指定空気圧は純正タイヤ銘柄において、自動車メーカーとタイヤメーカーがテストを繰り返して定めた空気圧です。耐荷重性能は当然満たしますが、乗り心地、燃費、耐摩耗性などをバランスさせた空気圧が設定されます。なのでタイヤ銘柄が変わっただけで指定空気圧も変わる類のものと思ってください。なのでインチアップして銘柄変えると、メーカーにはその治験がないのでユーザー自身で適度な空気圧を独自に設定しなければなりません。そんなことで、あくまでもわたしのお勧めとして、205/50R17 93XLであれば270~290kPaとしています。 ■ 銘 柄 NANKANG AS2+ですが、これはスポーツ系のタイヤですので、ロードノイズ等は大き目で、かつ摩耗もはやいはずです。さらに言えば、欧州や米国や日本や韓国のメジャーブランドは、欧州のETRTOに加盟しており、その基準に則ったスペックのタイヤをリリースしています。先ほど、ETRTO RENF 93XLというLIが出てきましたが、これはETRO加盟の基準です。 お察しの通り、ナンカンはETRTOに加盟していません。従って93XLというのは、本当にETRTO RENF 93XL かどうかわかりません。選ぶのは質問者様ご自身で、また、ナンカンブランドには大変失礼ですが、わたしはやはりきちんとした銘柄を選んだ方がよいと思います。とはいえ、大分技術力もあがり、日本の銘柄もナンカンの工場でOEM生産もしていますので、品質については気にするほど悪くはないと思います。 その他ご不明な点がございましたら追加でご質問ください。