あくまで自分で選ぶならば、ですが、仮にMTがあればゴルフを選んだでしょうね。
あらゆるレビューを見ても、そのサスペンションや静粛性、動力性能、滑らかなフィーリングなど、あらゆる点において「完全無欠」であると記されています。
しかし、完全な車、問題のない車を欲するわけではないですよね。
楽しい車という観点ではどうでしょうか。
私はフォルクスワーゲンの、素晴らしい直線安定性や高速安定性、操縦性を高く評価しますし、レカロの作になるシートも絶品であると感じますが、エモーショナルという観点では……やはり冷たく暗い森の国、ドイツをイメージしてしまいます。
フランスはその点、陽気なラテンのノリを感じさせてくれますね。
そこはフランス車とイタリア車……いわゆるイタフラ車のお家芸であり、独擅場でもあります。
最近個性が薄まってきたプジョーは横におくとしても、昔からときたま面白い遊び車を世に送り出してきたルノー、それから我が道を行くシトロエンは今もって味わい深いと感じさせてくれます。
シトロエンのキチガイじみたデザイン、偏執とも言えるほど拘り抜いた乗り心地を前にすると幾分霞みますが(もちろん褒め言葉です)、それでもルノーのシートやサスペンションから得られる「感触」は絶品です。
トゥインゴやルーテシアでさえも、ずっと巨大な車で得られるような快適さと、そのような車ではとても望めない敏捷さ、経済性を持ち合わせています。
カングー、いいと思いますよ。
1.2Lにダウンサイジングされましたけど、ターボ化されたことでむしろ大事なトルクは増しました。
4,000回転以上回すと……という人もいますが、それはさすがに少数派。
普通の人が普通の車に乗る限り、3,000回転少々までで事足りるわけですから、十分以上の性能を持っています。
横幅がしょうしょうおデブちゃんになっちゃいましたが、そこさえ問題なければいい選択肢だと思います。