こんばんは、ebisuさん。
いつも話してもらって有難うございます。
最近、70,80年代の選手の話ができて 嬉しい限りです。
先に回答くださったmugaさん。
有難うございます。
素晴らしい見識です。
その通りだと思います。
俺の大好きだったボクサーアルゲリョとは、 ebisuさん仰る様に、芸術家でした。
スタイルが良く、顔も綺麗で、ボクシングスタイルは 俺が最も好む、”華麗なるザ・ボクサー”でした。
懐の深い、ややアップライトから、柔らかい上体の軽い動き、 左でのリードで、相手のしたい事を封じて行く。
左右のアッパーやショートの左の切れはまるで、 カミソリの切れ味かと思えば、対エスカレラ戦で魅せた 右の大きなオーバーハンド。
これは鉈を振り下ろした 様な威力あるパンチでした。
ステップも決して大きくは無く、自然な動きで、 常に自分の距離、或いは、被弾を避けられるポジションを 自ずと捕っているかのようでした。
スピードは一流ではありません。
しかし出すパンチの タイミングが全て相手のリズムを計ったかのように 繰り出され、的確に相手より先に当たる勘を持っており スピードをカバーして尚、余りある的確性でした。
これは俺的には、位置取りのうまさ。
左で全てを 計っている故のポジショニングだと観ています。
”奥が深いジャブ”とは、文字通り伸びる左で、ジャブ、 サイドボディフック、アッパーで長い距離を打てる 事もありますし、速さ、強さも相手の動き、自分のリズムで 調整する。
相手を削る、距離やリズムを測る、 ショートを真っ直ぐ、横から、下から、斜めから、上から、 そして、オリバレスの話でも言いましたが、円の 動きに合わせその間隙を突くように、上体を横に 沈めながら放つ左も打てる。
ジャブと言うより左一本のバリエーションが多彩であり、 『アルゲリョのジャブは奥が深い、決してただのジャブだと思ったら大間違い。
あのジャブひとつで、試合と、全てを支配して行くんだ』 と二郎さんは言いたかったのではと、勝手に解釈する次第です。
俺の知る限り、【頭の良いボクサー】としては、 1,2位を争う選手だと思っています。
でも、プライヤー戦で魅せた”野生”も持ち合わせて いるところが、また、たまりません、、、。