ストライカー(CF)とウィンガーでザックリと分けてみますね。
ストライカー(CF)は、極端に言えば点さえ取ってくれるならなんでもいいです。
そのための武器はスピードだろうが、パワーだろうが、テクニックだろうが、高さだろうが、なんでもいいんです。
飛び抜けた運動能力を持たないのに、なぜか混戦に強い、こぼれ球への反応が早い、などのいわゆる嗅覚という特殊能力をもつタイプもいます。
それほど「得点が全て」のポジションなので、逆に言えば、どんなに優れた運動能力があっても、点をもぎ取る力がないならCFなんかやるな!っていうポジションです。
もちろん、前線からのチェイシングで守備面で貢献したり、ポストプレイや空中戦のターゲットとして体を張ったりすることも重要な役割ですが、それは点が取れない人が生き残るための仕事であって、あくまでも最優先事項は得点です。
得点できてプラスこれらの仕事ができる人は最高ですが、そんなスーパーな選手はなかなかいません。
ウィンガーはドリブル、シュート、クロス、サイドバックとの連携の4点セットが基本です。
現代サッカーでは中央突破だけで点を取れるほどザルな守備は基本的にはないと思うので、一般的にサイドを崩すことが主な得点パターンになります。
そのサイド突破の鍵になるのがウィンガー(とサイドバック)です。
ウィンガーがサイドの高い位置でボールを受けた時点から崩しのチャレンジが始まることが多いです。
そのため、ウィンガー自身に敵対するサイドバックを抜き去るドリブル能力があればそれだけでサイドを崩すことができます。
ドリブル突破は縦に抜けるか、中にカットインするかの二択です。
縦にブチ抜く場合はスピードとハンドオフ(体をぶつけ合う時に腕を使って相手のチャージを抑え込むこと)がモノを言います。
ベイルやカカ(10年近く前のブラジル代表)の動画が参考になるかと思います。
中にカットインする場合は、足からボールが離れない細かなタッチと相手から遠い方の足でボールを触れるコース取りがポイントです。
メッシやロッベンが抜群に上手い・速いです。
縦の突破からクロス、中へのカットインからシュート、この2つはウィンガーなら絶対ほしい典型的なパターンですね。
あとは、単独突破が難しいなら、サイドバックのオーバーラップを使って、コンビネーションでサイドを崩すことも王道パターンなので、サイドバックとの連携は非常に重要です。