スズキが採用しているCVTは たしか日産が開発した副変速機付きのCVTで ジャトコから買っている

スズキが採用しているCVTは たしか日産が開発した副変速機付きのCVTで ジャトコから買っている

匿名さん

スズキが採用しているCVTは たしか日産が開発した副変速機付きのCVTで ジャトコから買っていると思いますが 日産のデイズとスズキのワゴンRのCVTは同じ物を使っているんですか? スズキには悪いものをうりつけてやれ ってなりませんか?

その通りです。
同じモノです。
ただしエンジンに合わせて変速制御は変更しています。
●回答 この変速機(愛称:CVT7,型式名:JF015E)は,このクラスの車両につかう変速機としては世界最高のものです。
レシオカバレッジ(変速比の最低段と最高段の比率幅)が7.3というのは,世界最高値であり,これにより,低速での力強い加速,高速での静かな会話(ふつうの音量で会話)と良燃費を実現できました。
つまりこの変速機無しでは,現在のスズキの低燃費車両は実現できませんでした。
なお先日,海外でお会いしたジヤコトの偉い方の情報によると,変速機制御はいろいろなエンジンを想定して,すでに作り込んであり,自動車メーカはその多くの制御から選び,実車で確認するだけだそうです。
●実際に使うと? 下記の4つが異なります。
(1) エンジン回転数が低くなる … たとえば高速側でのエンジン回転数が10~15%程度,低くなります (2) 騒音が低減する … エンジン騒音が2~3デシベル程度低くなります (3) 燃費が良くなる … エンジン回転数が低いので,燃料噴射量とエンジン内部の摺動抵抗が低減し,燃費が良くなります。
だいたい10%くらい良くなります (4) 加速が良くなる … 加速時,回転数を10%くらい高めることができ,出力が大きいため,加速性能が改善します。
特に街乗りのような車速30km/hくらいでの強い加速時,レスポンスの良い加速が楽しめます。
これは,マニュアル変速機でシフトダウンしたときのような加速感です ●CVTとは CVTは,くさび状のコーンをあわせたもの(プーリ)を2つ組み合わせて使います(下記添付図をご覧ください)。
このプーリ間にベルト(金属ベルト)を配置し,動力を伝達します。
このプーリへのベルトの巻き付け直径が,2つのプーリでほぼ同じ時が一番,高い効率になります。
なぜなら巻き付け直径が小さくなると,ベルト=プーリ間の接触長さが短くなり,すべりを生じやすくなるからです。
このため従来のCVTの変速比幅(変速機の最高段と最低段の比率)はせいぜい5~6でした。
●副変速機付きCVTとは つまり従来のCVTには下記2つの問題点があったのです。
(1) 伝達効率 変速比を非常に小さくしたり,非常に大きくすると,小径のプーリの方で,ベルトすべりが大きく発生します。
このため入力側と出力側のプーリの巻き付け直径をほぼ同じくらいにすることが望ましいわけです。
(2) 変速比幅 最低段と最高段の変速比がそれぞれ広がると,発進時の加速性や高速道路でのエンジン回転数低下=燃費改善=騒音低減が実現できます。
このためには,CVTにもう一組の変速機を組み合わせたのが,「副変速機付きCVT」です。
●その構造とは ふつうのAT(自動変速機)には、遊星ギアを使った変速機構が使われています。
これはサンギア、プラネタリーギア、リングギアという3種類の歯車を組み合わせた構造です。
プリウスなどのハイブリッド車の変速機にも使われています。
この遊星ギアを変速機の最終段におき、高速-低速の2段切り換えをおこなうのが、日産=ジヤトコで開発した「副変速機付きCVT」です。
詳しくは添付図をご覧ください。
●特徴 変速比幅 = 7.3 (従来は最大で6程度) 燃費 = 10%以上改善 フリクション = 30%改善 (効率30%改善とも言える) 軽量化 = 13%軽く コンパクト = 体積10%小型化 ●変速比はどうなるのか? CVTのプーリ比 = 最低速側,最高速側 副変速機の変速比 = 1段目,2段目 この4つの条件での変速比は下記のようになります。
CVT=2.2(最低速側),副変速機=1段目=1.821 → 変速比=4.006 CVT=0.55(最高速側),副変速機=1段目=1.821 → 変速比=1.002 CVT=2.2(最低速側),副変速機=2段目=1.000 → 変速比=2.200 CVT=0.55(最高速側),副変速機=2段目=1.000 → 変速比=0.550 これから変速比の幅は下記のようになります。
全段変速比幅 = 4.006/0.550 = 7.284 従来のCVT変速機(例)の最低速側と最高速側の変速比=2.561,0.427 従来の全段変速比幅 = 5.998 → 副変速機付きCVTにより,変速比幅が21.4%増えています。
これを下記のように使います。
★高速側 = 変速比を小さくし,エンジン回転数を抑える ★低速側(加速時) = 変速比を大きくし,エンジン回転数を高め,加速性能を改善する 簡単ですが、ご参考になれば幸いです。

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匿名さん

スズキが採用しているCVTは たしか日産が開発した副変速機付きのCVTで ジャトコから買っていると思いますが 日産のデイズとスズキのワゴンRのCVTは同じ物を使っているんですか? スズキには悪いものをうりつけてやれ ってなりませんか?

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