車に詳しくなく、周りに輸入車を持っていて相談出来る友人がいない場合には、やはりヤナセ等の正規ディーラーの認定中古車をお薦めします。
輸入車を扱う中古車屋は、(ヤ)が経営のところもありアフターサービスがテキトーなお店も多くあります。
認定中古車は市価よりも多少高めではありますが、1年の保証があることからもし不具合があればその1年以内に解消出来ます。
その分の保険と考えればいいかと。
それにディーラーの認定中古車は、あまりに年式が低い高リスクのモデルや、2オーナー以上は扱いませんし、整備履歴もディーラー整備の物なので、素性がはっきりしているというのが最大のメリットです。
ディーラー整備でトラブル続きだった物は、オークション等へ流してしまいます。
極端な話、街の中古屋はオークションから仕入れるために、そういった個体を引き当てる確率が高くなるのです。
当然ですが、掘り出し物のいい個体も混じっていることもあります。
故障に関しては、最近のモデルは5年以内であればほとんど気にする必要はありません。
日本メーカー製の部品が使われていることも多く、取り扱いは日本車と変わりありません。
でなければ、メーカーが5年保証なんか出来ないでしょう。
ただ、ブレーキなどの消耗品は日本車よりも減りが早く、交換サイクルは日本車の半分です。
その分、高速安定性などが優れている対価と見た方がいいでしょう。
A~Eクラスであれば、ディーラー整備で毎年の1年点検時で10万円ほど、車検時では20万円前後を見ておけばいいです。
法定費用は別。
日本車のクラウンあたりを維持するのと同じくらいです。
Sクラスであっても、友人のS550は毎年10万円くらいで済んでおり、大きな故障も無くもう10年くらいになりますね。
ベンツは一時期、2000~2005年くらいにかけて、コストダウンを行なったことから品質が大きく低下し、リコールを頻発した時期があります。
それ以降は、ダイムラーも学んだようで品質は安定しています。
故障が多いと言うのは、中古で低年式を安く買った人達がちょうど劣化する時期にあたることから、部品交換代が高いと騒ぐ物です。
輸入車に詳しくない街の整備工場や中古車屋では、そういった消耗部品の交換をしないで2オーナー、3オーナーへと転売をすることから、誰かがドカンと部品交換のババを引くわけです。
消耗部品一つ一つの価格や、交換工賃は日本車とそれほど変わりません。
1オーナーがディーラー整備で少しずつ交換していれば、20年でも30年でもノントラブルで維持出来る車が、メルセデス・ベンツなのです。
そういう意味からも、整備履歴が重要というわけです。