実力は本物でした。
質問者様のおっしゃられている事は間違っていないと思います。
MMAを始めて経験の浅かった選手達と戦って勝っていました。
相性も悪くない相手でした。
ですが質問者様もおっしゃっている通り、「階級上の相手にKOを量産」していたんです。
いくら相手の選手がMMA経験が浅かろうと相性が良かろうと、実力が本物でなければ階級上の選手達を相手に1度勝てたとしても、KOを量産することはできません。
その後、JZカルバン等が参戦して来てからKIDは怪我で参戦しなくなりましたね。
ですがもしそのときにKIDが怪我をせずにJZカルバン等と試合しても勝つことはできなかったと思います。
KIDがなぜ階級上の選手を相手にKOを量産することができたのか? それは高い身体能力によるパワーとスピードが可能にしている踏み込みの速さと圧倒的な打撃の攻撃力です。
これにより相手の階級が上だろうと、あまり打撃の得意ではない選手相手にKO勝ちすることができたのです。
ですがその後KIDが膝の怪我で離脱した後に参戦してきた、JZカルバン、アンドレ・ジダ、ブラック・マンバ等の選手とKIDが怪我をせずに戦っていたとしてもKIDは勝てない可能性が高かったように思えます。
彼らは以前のHERO'S参戦選手とは違い、本格的な打撃を使える選手でした。
体格差もある上に得意の打撃のステージにも強い選手が相手ではそれまでのような戦い方は通じなかったでしょう。
ですが彼らはKIDの適正階級よりかなり大きな選手ですので勝てないのは当たり前です。
彼らに勝てないからといってKIDの実力が本物では無いということにはなりません。
そしてその後,KIDはDREAMに以前よりは自分の適正階級に近いフェザー級で復帰しましたが、結果は散々でした。
以前のKIDの強さの大きな理由として身体能力の高さを上げました。
彼の連勝時のファイトスタイルは 前傾姿勢の構えから速い踏み込みで飛び込み強烈な打撃を打ち込む というものでした。
ですがDREAMに復帰した時のファイトスタイルは、おそらく膝の怪我で前のような動きができなくなったのでしょう。
後傾姿勢の構えからゆっくり相手に近づき打撃を放ったり首相撲をする というファイトスタイルに変わっていました。
以前のKIDを強者たらしめていた点が全て無くなってしまったのです。
それじゃあただの小さい選手です。
当然勝てません。
KIDがHERO'Sで勝っていたのはMMA経験の浅い選手 DREAMでは勝てなかった という事実から一見、KIDの実力には疑問符が付きますが、 適正階級が無かったというMMAの時代背景 適正階級に近い階級が出来た時には怪我で本来の実力を発揮できなかった という面を見れば、KIDの実力が偽物ではないと分かると思います。
ですがそういった事を乗り越えてこそ最強の選手ですので、 当時のKIDの実力は間違いなく本物でしたが、最強の選手ではありません。