SトロニックとPDKはDCTで、BMWのATはステップ式ATです。
DCTは2系統のMTを交互にスタンバイさせて切り換えるので、変速時間が短くなり、途切れの無い変速ができると言われていますが、200msec弱の途切れはあります。
MTをドライバーが手動操作する時間と比べると格段に途切れは短くなります。
VWグリープはDSGという名称でATを殆どDCTへ置き換えてしまいました。
DCTはMT同様にダイレクトな歯車の噛み合い伝達ですから、伝達損失が極めて少ないトランスミッションです。
歯車だけなので駆動系に遊びができないので、エンジンとDCT間は電子制御クラッチで断続する必要があります。
そのため、変速ショックが発生しないように制御するのが大変です。
電子制御の発展で、精細な制御ができるようになり、DCTでも変速ショックが極めて少なくする事ができています。
欠点は、スタンバイさせるギヤがこれから変速するだろうという予測で決めるため、予測外の変速ギヤが必要な場合、変速ギヤをスタンバイさせる時間が必要となる点です。
要するに1段ずつ変速するなら最速で切り換えできますが、2段以上飛ばすとペナルティが発生してしまいます。
PDKではローンチスタートモードが付けられます。
ローンチスタートモードによりロケットスタートが実現できます。
BMWの搭載する8速ATはZF社と共同開発したステップ式ATです。
ステップ式ATはプラネタリーギヤ1つで3速の切り換えが可能です。
プラネタリーギヤを4段カスケード接続することで、81通りの変速比が可能ですが、8パターンに集約する事で最低1箇所の切り換えで8速中どの変速比へも一瞬で切り換える性能を実現しています。
この手法でDCTにも劣らない変速時間を実現しています。
ただ、エンジンとATの間にはトルクコンバータがありますから、DCT程切り換えでのダイレクト性はありませんが、変速ショックはDCTよりも少なくなります。
ピックアップ性能が優秀なBMWのエンジンとは絶妙なマッチングです。
BMWもSMG,DCTと電子制御MTの開発を進めMモデルには搭載しましたが、既存モデルにはZF製8速ATを採用しています。
それほど、ZF製8速ATが優秀なのだと思います。
2014年モデルから、ZF製8速スポーツATにはローンチスタートモードが装備されました。
車両に負担はかかりますが、ロケットスタートが可能です。
(yamazaki19840420さんへ)