アメリカに限らず、近代ボクシング発祥国の英国を中心としたヨーロッパでも、興行の核になるのは中~重量級です。
亀田兄弟は日本国内では十分に有名ですが、本場アメリカでは当然無名。
もちろん、河野も同様です。
いくら世界戦といえども、無名の日本人同士が戦う軽量級ではチケットは売れない。
TV局を始めとするスポンサーも付きません。
今回の興行でメインを務めた看板選手は、シカゴをホームタウンにするL・ヘビー級コンテンダー、アンジェイ・フォンファラです。
フォンファラは名前が示す通りポーランドからの移民ですが、地元のシカゴでは一定の人気があり、それなりの集客も見込める。
三男和毅とアレハンドロ・ゴンサレスのWBO内統一戦(正規×暫定)も、シカゴの同じ会場で行われていますが、この時もフォンファラがメインを務めています。
興毅の渡米第1戦は、この興行の前座に組み込まれた。
今回のメイン・イベントは、元WBO L・ヘビー級王者ネイサン・クレバリー(英)に、地元期待のフォンファラがぶつかる好カード。
試合が行われたUICパビリオンは、イリノイ大学シカゴ校の構内にある多目的の屋内施設で、アメリカの大学には、スポーツやコンサートを誘致可能な競技場、多目的ホールが当たり前に存在する。
80年代以降、何度も大きな興行が開催されたラスベガスのトーマス&マックセンターも、ネバダ大学ラスベガス校の構内に建設された、2万人収容の大会場です。
UICパビリオンのキャパシティは、最大で1万人近くを収容可能だそうですが、今回の観客動員は4,097名だったとのこと。
アメリカでもボクシングの人気は下降を続けており、4000名超なら立派な数字だと思う。
バンタム級から下の最軽量ゾーンになると、北米圏で活躍する有力選手は、そのほとんどがメキシカンとヒスパニック系のアメリカ人に限られてしまう。
米国内で人口構成比を増やし続けるヒスパニック系の移民社会は、今や世界最大のボクシング・マーケットを支える収益基盤になっている。
たとえ軽量級でも、マイケル・カルバハルとのライバル対決で100万ドルファイトを実現したウンベルト・チキータ・ゴンサレス、ホルヘ・アルセ、マルケス兄弟(ファン・マヌエルとラファエル)、ジョニー・ゴンサレスといったボクサーたちは、勇敢かつ好戦的なファイトスタイルで人気を博しましたが、彼らは極めて少数の成功例です。
マーク・ジョンソンとジョニ・ゴンに敗れたフェルナンド・モンティエルは、長谷川穂積を破ってフライ~バンタム級の3階級制覇に成功。
米本土における評価を大きく持ち直しましたが、ドネアに凄絶なKO負けを喫してしまい、あと1歩のところでトップスターになり損ねている。
フィリピン人のドネアと、日本人の西岡が対戦するS・バンタム級のタイトルマッチが、カリフォルニアを代表する大規模なスポーツ・コンプレックス(ホームデポ・センター)で、興行のメインを張るのがどれほど大変なことか。
最大27,000人収容の大会場に、およそ1万席の客席が用意されたとのことですが、正式発表された観客数は7,665名。
セミに強力なカード(ブランドン・リオス×マイク・アルバラード)を組んではいましたが、良く入ったものだと思います。