匿名さん
元東映の吉田勝豊選手を知ってますか? 1957年 決勝打を打った吉田は新しい東映の四番打者である。「公式戦でも彼の四番は動かない」と岩本監督はほれ込んでいる。昨年暮ノンプロ日鉄二瀬から入団した一年生だが、東映の首脳部ははじめから大きな期待をかけていた。東京京橋の東映球団事務所は日曜日はお休み。ところが吉田の契約調印が土曜の夜終わると、さっそく日曜日にもかかわらず報道陣を招いて彼の入団を発表したほどである。その席である記者が質問した「プロでの自信は?」「自信があるから入団したんですよ」平然と吉田は答えた。その吉田はこの日はこんなことをいっている。「オープン戦では当りましたが、公式戦になると投手の投げる球が違うときいています。自信どころか、試合ごとにつぎからつぎへ出てくる投手の球質を研究するだけで精いっぱいです」彼の自信は熱心な研究心に裏うちされているのである。しかし保井コーチの話ではまだシュートが打てないそうだが、本人は「ボールになるシュートに手を出さなくなれば大丈夫です」といっていた。五尺八寸、十九貫、右投右打、二十二歳。