これについては1987,88年のシーズン強打が看板のバファローズいてまえ打線が、ちょうどエアポケットにズッポリはまってしまったような時期に阿波野の好投報われずという試合が多かったという事ですね。
87年のバファローズ、チーム打率270「リーグ2位」ながら得点数528「前年比56点減」、本塁打135本「前年比48本減」と例年の攻撃力中心のチームと比較すると迫力不足は否めませんでした。
この要因として核弾頭・大石大二郎の不振「打率265」、金村義明、村上隆行の若手三遊間コンビも揃って精彩を欠き、Bオグリビー、Rデービスの両外人は打率こそ3割台をマークするものの本塁打、打点はオグリビー「24本、74打点」デービス「16本、49打点」と期待を裏切り、プロ13年目にして184安打、打率366の首位打者・新井宏昌の巧打を生かせなかった。
阿波野はこの得点力不足の余波をモロにかぶってしまった感がありました。
もうひとつは強敵西武ライオンズ戦での重点登板ですね。
87年の全249回2/3イニング中、西武戦は70イニング投じています。
87年の西武も例年より打線は低調でしたが阿波野のような好投手を相手にすると四球や失策などを足場にチーム総ぐるみで攻略を仕掛け、ジワジワと心理プレッシャーをかけていく、そして質の高い投手陣を駆使して逃げ込んでいく・・結局阿波野はこれに屈したような形になり87年の西武戦、3勝4敗、防御率3,21とややトータルの成績を下げた格好ですね。
88年も同じような傾向でバファローズのチーム打率253「リーグ5位」得点数515「4位」は1位の西武の645点と実に130点差。
1番・大石大二郎「打率252」が不振で2番・新井宏昌の広角打法を生かし切れず途中入団のRブライアントが34ホーマーと神がかりてきな打撃を見せながら打点数73とは1,2番が十分機能していなかった証しです。
意外な得点力不足は投手陣の負担を大きくし、88年の阿波野は全220イニング中、西武戦は実に82イニング投げ防御率2,85ながら4勝6敗の負け越し。
この6敗の中には4月23日スコア0-2「相手投手・郭泰源・阿波野8回を自責2」、9月13日スコア0-1「相手投手・東尾修・阿波野8回を自責1」が含まれ他にも6月26日・阪急戦スコア0-2「阿波野9回を自責2」、10月17日・阪急戦スコア1-2「阿波野9回を自責2」があります。
87、88年の黒星の多さはバファローズの例年にない貧攻と、西武戦重点登板でその試合巧者ぶりに太刀打ちできなかったという点が挙げられますね。