簡単に言えば、「一番印象の良かったリリーフに勝ちがつく」というのは、「勝っている時に先発が5回投げきらなくて」の場合に限らないということです。
公認野球規則9.17「勝投手・敗投手の決定」には、 「(c) 救援投手が少しの間投げただけで、しかもその投球が効果的でなかったときに、続いて登板した救援投手の中にリードを保つのに十分に効果的な投球をした投手がいた場合は、前者に勝の記録を与えないで、続いて登板した救援投手の中で最も効果的な投球をしたと記録員が判断した投手に勝を与える。
」 と記されています。
今日(7月20日)の試合では、白村投手は5回表一死の場面で登板するも、2点(うち1失点は先発した吉川投手の失点)を奪われて逆転を許しています。
その裏の攻撃で日本ハムが5点を挙げて逆転しますが、6回表からは谷元投手に交代(よって投球回は2/3回で、1回に満たない)し、その谷元投手は2回を奪三振3などで無失点に抑えています。
そういうわけですから、白村投手よりも谷元投手のほうが、より勝利に効果的な投球であったと考えるのは自然なことだと思います。
救援投手は、自分の登板中に味方打線が勝ち越し点を挙げてくれたからといって、必ず勝投手になれるわけではない、ということは覚えておくべきでしょう。
なお、勝投手になれるのは、自チームが勝ち越し点を挙げた時点、またはそれ以降に登板した投手のみです。