匿名さん
元大洋の麻生実男選手を知ってますか? 1959年 昨夏の都市対抗で大して評判にもあがっていなかった岡山(倉敷レイヨン)が、岐阜(川嶋紡績)大阪(日本生命)と連破して準々決勝に進出した。
いずれも延長戦で逆転試合のスリルを満喫させてくれた。
そのヒーローが麻生である。
1㍍68、70㌔という小柄なヒーローだった。
対岐阜戦は試合時間四時間五分という新記録、延長16回表に一点をとられた岡山が、その裏麻生の安打でチャンスを作って二点をかえしサヨナラ勝ち。
対大阪戦も延長10回という試合で、麻生は六回、左翼中段に逆転2ラン・ホーマー、九回には満塁の走者を一掃する右中間三塁打と岡山の得点5を全部一人でたたき出している。
つづく東京戦には5-0で完敗したが、対大阪戦で左腕伊藤のカーブをレフト・スタンドにホームラン、外角球を右中間にもっていったしぶといバッティングは印象に残った。
大会後、デトロイトに遠征する全日本軍メンバー(大沢主将ら18名)にただ一人の高校出身選手としてピック・アップされた。
麻生は四試合行われた壮行試合にも、二度試合の後半に出場したほどだったが、デトロイトでの活躍は目ざましかった。
松本遊撃手(全鐘紡)が大会直前になって足首を捻挫したので麻生が遊撃を守ることになった。
打順は九番だった。
第一線の対カナダ戦、五回に麻生の中越三塁打で日本は先取点をとった。
大会後の表彰式で麻生はチャーリー・ゲーリンジャー・トロフィー(最優秀選手賞)を与えられるとともに、世界オールスターにも日本から鈴木投手=大洋、島津投手=熊谷組、堀本投手=日本通運、種田捕手=全鐘紡、竹之内一塁手=全藤倉らとともに選ばれている。