匿名さん
野球での投手に対する評価について、ちょっと疑問を覚えました。
野手が「打率」・「本塁打」・「打点」で評価されるように 投手の評価は主に「勝利数」・「防御率」・「奪三振数」で 評価されるのが通常だと思います。
最近だと、その他に 「QS(クオリティスタート)」と呼ばれる、「7回3失点」を一定の 基準にして、先発投手の評価の基準にしたりもします。
この中で、「防御率」も「奪三振数」も「QS率」も投手個人の 努力次第で良くしていく事が可能ですが、「勝利数」だけは 投手個人がどれだけ頑張ろうと、打者の援護に影響されます。
巨人の菅野投手なんかは、180イニング近くを投げて 防御率は1点台ですが、打線の援護が少なかった結果 今年は中々10勝に届かず、逆に11敗を記録してる事も あってなのか、ヤフコメでコメントなんかを流し見ても 辛辣な評価を下されてしまってることが多いです。
巨人入団の時の経緯もあって、「菅野嫌い!」という人が 多いのもあるかとは思いますが、今日の試合の後の コメント等を見ると、優勝を争う天王山の試合を任されて チームを勝ちに導けなかったこともあり、現時点で12球団の 投手全体の中でも防御率では2位の成績で、日本人投手では 1番良い防御率で抑えている投手に対して、「イジメかよ!」と 言いたくなるようなコメントがかなり多かった気がしました。
入団3年目で研究もされる中、勝ち星は確かに減ってますが 防御率は逆に年々良くなっているし、今年の成績だけで 「勝てない投手!」やら「もってない投手!」やら言われてましたが 去年は今年より防御率は悪くても、12勝5敗(貯金7)です。
菅野投手は2年間で25勝11敗の成績でしたが、防御率では 1点台と一番良い今年1年で2年間分と同じ11敗。
去年は 8月と9月の大事な時期に怪我でローテーションを外れて しまったこともあり、今年は中々抑えても自分の勝ち星が ついてこない状況の中でも、粘り強く投げれてると個人的には 思いますが、優勝を争うヤクルトに勝てない事やチームを 勝利に中々導けないことから、大事な終盤で離脱して 投げれない時期もあったマイコラス投手の方がエースだ! なんて言われちゃうのは、皮肉な結果というか可哀想にも 思っちゃいますし、10連勝もしちゃうマイコラス投手は確かに 凄いですが、自分も勝利数って結果が中々出ないなりに 頑張ってるのに!って自分が菅野投手なら感じちゃうかも……。
リリーフ投手に勝ちを消されたり、自責点は0点でも 味方のエラーで失点した1点だけで負けたり、これで 責められてたら、本当に自分なら欝になっちゃいそうです。
菅野投手の例がちょっと入団経緯からして特殊なのかもしれないですが 投手の評価って、メジャーでは違うかもしれませんが日本だと どうしても個人成績よりチームの勝利が優先!という意識が 選手もファンも強いせいもあるのか、防御率が良くても勝てない 投手に対する評価って、そこまで高くならないですよね。
個人的には、味方打線の援護にも影響される勝ち星よりも 防御率の方が、投手個人の1年の頑張りや実力を客観的に 評価できると思うんですが、どう思いますか??? チームの勝ち数と勝率でリーグ戦を争っているわけで 防御率が良くても勝てないと駄目!というのもわかりますが。
巨人に限らず、特に今年のセリーグは投手が頑張って 抑えても打線が援護できず、貧打戦なんて揶揄される 試合も増えているので、特に投手の勝った負けたは 打線次第だと今年なんかは強く感じるシーズンなので 投手が評価される難しさも感じちゃいます。