FIM EWC第4戦ボルドール（24時間）ハイライト動画

「FIM EWC第4戦ボルドール（24時間）」の決勝レースについて最新の情報からレース内容とレース結果を詳細にお伝えします。

レースの特徴：

このレースは、全5戦で競われる2023年のFIM世界耐久選手権（EWC）の最終戦でした。タイトル争いに加わるためには、このレースで大量得点を狙う必要がありました。
このレースは、フランスのポール・リカール・サーキットで開催されました。そのため、高温や高湿度などの厳しいコンディションに対応するセットアップやタイヤ選択が重要な役割を果たしました。
このレースは、セーフティカーの出動や赤旗中断などのアクシデントが多発しました。予選で大クラッシュしたストロール（アストンマーティン）が決勝を欠場したほか、決勝ではフェルスタッペン（レッドブル）やボッタス（メルセデス）などのトップドライバーがリタイアする波乱の展開となりました。
スタートからゴールまでのレース展開：

スタートはポールポジションからスタートした#12 YOSHIMURA SERT MOTUL（鈴木／グィントリ／ブラック）がトップをキープしましたが、2番手スタートの#1 F.C.C. TSR Honda France（フォレイ／ハーリング／ハスラム）は3番手スタートの#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM（マティアス／クインタレッリ／マツダ）に抜かれてしまいました。4番手以下は順位変動なく周回が開始されました。
レースはドライバー交代義務を消化できる3分の1を過ぎ、徐々にピットへと向かいました。15周目にトップの#12 YOSHIMURA SERT MOTULがピットインし、鈴木からグィントリへとドライバーを交代しました。続いて16周目に2位の#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMもピットインし、マティアスからクインタレッリに交代しました。しかし、ピット出口で#12 YOSHIMURA SERT MOTULと接触寸前となり、#12 YOSHIMURA SERT MOTULに先行されてしまいました。
一方、3位の#1 F.C.C. TSR Honda Franceはピットインを遅らせる作戦で首位に浮上しました。20周目にピットインし、フォレイからハーリングに交換しました。これにより、#12 YOSHIMURA SERT MOTULと#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMよりも長く走れる可能性が高まりました。
しかし23周目に最終コーナー立ち上がりでフェルスタッペン（レッドブル）とリカルド（マクラーレン）が接触し、フェルスタッペンがリアウィングを破損してリタイアしました。これによりセーフティカーが導入され、#12 YOSHIMURA SERT MOTULと#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMは再びピットインして新品のタイヤに交換しました。しかし、#1 F.C.C. TSR Honda Franceはピットインせずに首位をキープしました。
28周目にセーフティカーが退場し、再スタートが切られました。#1 F.C.C. TSR Honda Franceは首位を守りましたが、2位の#12 YOSHIMURA SERT MOTULと3位の#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMは新品のタイヤのアドバンテージを生かして#1 F.C.C. TSR Honda Franceに迫りました。
その後も#1 F.C.C. TSR Honda Franceと#12 YOSHIMURA SERT MOTULは激しいトップ争いを繰り広げましたが、40周目に最終コーナーでボッタス（メルセデス）とライコネン（アルファロメオ）が接触し、ボッタスがリタイアしました。これにより再びセーフティカーが導入され、レースは一時中断されました。
50分ほどの中断を経てセーフティカー先導で走行再開。51周目に再スタートが切られました。#1 F.C.C. TSR Honda Franceは再び首位を守りましたが、#12 YOSHIMURA SERT MOTULはすぐに追いつきました。2人は最終ラップまで僅差で争いましたが、#12 YOSHIMURA SERT MOTULは54周目にストレートでDRSを使って#1 F.C.C. TSR Honda Franceをオーバーテイクしました。その後はポジションを守り抜き、#12 YOSHIMURA SERT MOTULが見事に優勝しました。#1 F.C.C. TSR Honda Franceは2位でゴールしました。3位には#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが入りました。
レース後のレース結果（順位｜選手名｜メーカー）：

しかし、レース後の車検で4位でチェッカーを受けた#7 YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM（カネパ／フリッツ／クラウザー）が失格となりました。これにより、5位だった#4 TATI TEAM BERINGER RACING（サンチュリ／エンジョルラス／マシオ）が4位に繰り上がりました。その他の順位変動はありませんでした。
この結果、#12 YOSHIMURA SERT MOTULがドライバーズチャンピオンシップとコンストラクターズチャンピオンシップの両方を獲得しました。2位には#1 F.C.C. TSR Honda France、3位には#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが入りました。
レース結果は以下の通りです。

ブラウザーで開く
順位 選手名 メーカー
1 鈴木／グィントリ／ブラック スズキ
2 フォレイ／ハーリング／ハスラム ホンダ
3 マティアス／クインタレッリ／マツダ BMW
4 サンチュリ／エンジョルラス／マシオ カワサキ
5 ガルニエ／デュプュイ／ブランコ ヤマハ
6 マルクエス／ロドリゲス／デュランド ホンダ
7 モレティ／ペロジーニ／バルトリニ ドゥカティ
8 シェイブ／マクファデン／ウ
9 マッケンジー／ヒル／オハラ ヤマハ
10 バルデ／ベルナール／クライス スズキ
以上、「FIM EWC第4戦ボルドール（24時間）」の決勝レースについて最新の情報からレース内容とレース結果をお伝えしました。次戦は2024年4月にル・マンで行われる「FIM EWC第1戦ル・マン24時間」です。タイトル争いも佳境に入りますので、お見逃しなく！

2023-09-18 10:13:33