アルミニウムって今は普通に使われていますけど、昔かなり高価だったそうですが、どうしてなんですか?

アルミニウムって今は普通に使われていますけど、昔かなり高価だったそうですが、どうしてなんですか?

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それはアルミニウムを鉱石(ボーキサイト)から取り出すのが難しいからですね。 質問者さんの仰るとおり、アルミニウムは1856年のパリ万国博覧会で登場したばかりで、非常に高価な金属でした。1860年代、ナポレオン三世が催した晩餐会では一般の客には金や銀の食器で料理を提供しましたが、国賓などの大切な客にはアルミニウム製の食器を使ったといいますし、また、イギリスの学者が、周期表を発見したメンデレーエフを称えて送った花瓶はアルミニウム製だったそうです。 もっとも、アルミニウムという元素自体は希少なものではありません。それどころか、地表には酸素、ケイ素についで3番目に多く、金属としては最も多く存在しています。しかし、自然界に産出する酸化アルミニウムは非常に安定しているため、金属として単離することは極めて困難だったんです。 アルミニウムの最初の単離は1825年、エルステッドによりますが、これは極めて不純物の多いものでした。1827年にはウェーラーがナトリウムを使い、かなり純粋なアルミニウムを得ることに成功しています。しかし、当時ナトリウムも非常に高価で、これを使って作るアルミニウムはさらに高価なものとなってしまったんです。 アルミニウムの工業的生産は1886年、ホールとエルーがそれぞれ独自に製法を発明してからです。彼らは融解した氷晶石の中でアルミナを電気分解することで金属アルミニウムを析出させました。このホール・エルー法は現在でも行われていますが、アルミ缶1個分のアルミニウムを作るのに300Whもの電気を消費するのでアルミ缶は「電気の缶詰」とも呼ばれています。 このホール・エルー法の発明以降、アルミニウムも価格はたちまち下落し、現在はナポレオン3世の時代の数千分の1の価格となりました。これによってアルミニウムは人々の暮らしに浸透していったんですね。

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