その選択は車両火災になる恐れありでNGです。お気を付けください。 ■ 4WD車の車両火災 例えば、同じサイズのタイヤを、前後でリム幅の異なったホイールに組み付けると、リム幅の広い方のタイヤは横に引っ張られるので外径が小さくなります。 このように前後輪の外径に差が出てしまうと前後輪に回転差が生じますが、その回転差を吸収するのは前後輪をつなぐデフ類です。結果、長距離を走行するとどんどん過熱していき故障するほか、最悪の場合は発火し車両火災に至ります。 同様に、前輪のみ摩耗が進んでいる場合、前後で大きく空気圧が異なる場合、前後でタイヤ銘柄が異なる場合など、同じように前後に回転差が生れ火災の原因になります。実は、これが原因の車両火災は結構発生していますので注意が必要です。多くのユーザーがご存じないというのも、ディーラーやメーカーの説明不足と思います。以下URLは、国土交通省からの警告です。 <国土交通省> https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/carsafety_sub/carsafety001.html <事例> https://ww2.ctt.ne.jp/~mtmarai/faq/a1.htm 実際には0.5インチのリム幅の違いでは大きくは外径は変わらないですが、車両の駆動系に何らかのトラブルが発生した際、それがリム幅が原因でないメーカー側の非であったとしても、ディーラーもメーカーも何ら保証してくれなくなります。 ■ 対 策 <前後異なるインセット> 添付写真は、兄弟車レヴォーグのものですが、前後とも9Jのホイールで、後輪のインセットを小さくしているパターンです。しかも前輪はフラットディスク、後輪はコンケーブ(逆反り)ディスクになっています。見た目は後輪のリム幅の方が太く見えますが、実は同じという手法です。しかし、レヴォーグやWRXの場合は、前後で見た目の違うホイールというのも、実は厳しい目で見られる場合があるので難しいものです。一方、前後でインセットの異なったホイールですと、前後のローテーションが簡単にできません。先にも記載した通り、前輪のみ摩耗した状態もまたデフ類を傷めますのでので、できれば前後ローテーションは簡単できるに越したことはありません。 <スペーサー利用> ならば、約10mm引っ込んでいるリアのみ10mmスペーサーを挟んではどうかと考えるかもしれません。しかし、10mmスペーサーというのは実は難度のかなり高い厚みだったります。問題なくポン付けできるのは5mmスペーサーまでです。ナットの噛みしろとセンターハブの噛みしろが確保できるのが概ね5mmまでということです。10mmスペーサーの場合は、ロングボルトに打ち替えますが、ボルト剛性が弱くなる(約3割低下)ほか、純正ホイール交換時に10mmスペーサーを併用すると、センターハブが噛み合わなくなり非常に危険な車両になります。逆にスペーサーを除くと貫通ナットでないと装着できないことになります。なので、安全性や使い勝手を考えると、ここは5mmスペーサーで対応するのが手軽な対応策となります。本当はスペーサー挟まないのが理想ですが、スバルにはリアのツラ問題考えてほしいものですね。 ■ センターハブの噛み合わせ WRXの車体側のセンターハブ径は56.0mmの凸。純正ホイールのハブ穴の内径は56.1mmの凹という精度です。この凸凹を噛み合わせることで、ホイールセンターを合わせるだけでなく、路面の衝撃からハブボルトの折損を防ぐストッパーになっています。社外ホイールは、このハブ穴が73.1mm等と大きくなっていて噛み合いません。なので、その隙間を埋めるハブリングが必須になります。このケースでは「73/56」というサイズになります。スペーサーを利用する場合はこのハブリングがないとさらに危険です。未だにハブリング不要といっている人がいるのでお気を付けください。意味あって噛み合わせています。WRXはハイパワー車ですから、ハブ周りの剛性は十分に確保しておく必要があります。 長くなり失礼いたしました。何かご不明な点があれば追加でご質問ください。 <写真の出所は以下より> https://scseeds.com/category/%e8%bb%8a%e7%a8%ae%e5%88%a5/%e3%82%b9%e3%83%90%e3%83%ab/%e3%83%ac%e3%83%b4%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%82%b0/