「登山」というコトバを再定義した方が良いでしょう。
日本では高尾山を歩くのも、槍穂の縦走も、一ノ倉沢の登攀も 十把一絡げに「登山」と呼びますが、中身はまったく違います。
モンブランは盛夏でもピッケルとアイゼンの世界ですし、 マッターホルンはロープを使うクライミングの世界です。
天気が崩れれば、雨でなく吹雪になり、その中で雷が鳴る。
最も容易なルートでさえ、日本でいう冬山登山、岩登りなのです。
そんな高所登山ができる人は限られています。
しかし、けっこういるんだな、これが。
そんな本格的な山でなく、麓の湖や牧草地、氷河を歩くのを トレッキングとかヒル・ウォーキングと呼びます。
ピッケル&アイゼンや両手両足を使うクライミングとの違いは 「歩き」ということ。
日本の山のほとんどは、実はこちらですよね。
北アルプス縦走にしても、夏であればクライミングではない。
日本アルプスという名前を付けたのも、信仰や狩猟採取の場 でなく、登山の対象にしたのも、もとは外国人でした。
そちらはお調べになってください。
今でも世界各国から登りに来ます。
近年、とくに多いのは韓国から。
岩登りする場はけっこうあって、クライミングは人気ですが、 日本アルプスのような地形や高山はないので、縦走の楽しさや 登頂の達成感を求めてくるのでしょう。
いずれ中国の登山者が後につづくでしょう。
なにしろヒマラヤや天山山脈を擁する国ですし、だからといって あまりに本格的すぎますから。
それなら、飛行機ですぐだし、 アプローチも便利な日本はちょうど良い山歩きのフィールドに なり得るでしょうね。
台湾では、日本からもたらされた沢歩きが人気になりつつあります。