各社、新興国市場でのシェアを取るための戦略です。
まず、先進国の消費市場ではすでに成熟してしまっており、これ以上の販売台数の急激な増加は見込めません。
となると、売り上げや販売台数を増やすには、成長しているアジア・アフリカの新興国市場を狙う以外に無いわけです。
まずポルシェに関してですが、誰もがスポーツカーメーカーだと認めますが、新興国において2枚ドアは一部の超金持ちの贅沢で需要がほとんど無いのです。
新興国の金持ちの間でも4枚ドアが主流となりますから、そこで地位を確立するためにもカイエンやパナメーラといった4ドアモデルが必須となるのです。
パナメーラのワールドプレミアが上海モーターショーであったことが、どこの市場を重視しているのかが解るかと思います。
またその他のドイツメーカーに関しては、やはり新興国では大型で高価なモデルはそうそう売れるものではありません。
購入しやすい低価格のモデルが必要となるわけです。
やはりポルシェで言えばカイエンの下にマカン、ケイマン/ボクスターの下に入門用モデルを用意しているように。
他のメーカーもコンパクトなモデルの拡充で入門クラスを捉えようとしているのです。
これから激戦となるのが「コンパクトSUV」と呼ばれるクラスで、次期フィットがフィットCUVで参入しようとしている市場です。
ここは日産がジュークとデュアリスで切り開いたカテゴリーになります。
これも新興国では未舗装の不整地路面が多いことから、車高を上げたSUVが好まれます。
が大型になると高価で手が届かないこと、ガソリン価格の高騰で燃費が良いモデルが求められていることから、この軽量コンパクトなSUVの市場が急拡大しています。
ベンツはGLKの下へGLAを投入、BMWやアウディもX1やQ3を投入済み、マツダがCX-3を投入してきます。
トヨタもプリウスSUVと呼ばれているモデルを準備しているとされています。
他社が開拓して成功した市場には、間髪入れずして追随するというのは商売の鉄則です。
ベンツがCLSをヒットさせればライバルはA7や6シリーズグランクーペを投入、トヨタも86派生4ドアと次期マークX後継モデルで参入します。