世界ライト・ヘビー級チャンピオン、アーチー・ムーア はロッキー・マルシアノ、フロイド・パターソンの世界 ヘビー級タイトル

世界ライト・ヘビー級チャンピオン、アーチー・ムーア はロッキー・マルシアノ、フロイド・パターソンの世界 ヘビー級タイトル

世界ライト・ヘビー級チャンピオン、アーチー・ムーア はロッキー・マルシアノ、フロイド・パターソンの世界 ヘビー級タイトルに2度挑戦して何故、ムーアは世界 ヘビー級王座を奪取出来なかったのですか? (詳しく説明して下さい)

真の名誉と最強に相応しい報酬を求めて、体格&パワーの差をものともせず、ヘビー級王者に果敢に挑んでは敗れる。 最重量級の制覇を夢見て追い続けた男たちの、死屍累々たる屍の上に、L ヘビー級の歴史は築かれたと言っても過言ではなく、希代の名王者アーチー・ムーアもその例に洩れなかった。 小兵のハードパンチャー、マルシアノ(32歳)にぶつかった時のムーアは38歳(1916年説/13年説なら41歳)。身長もウェイト(180cm前後/188ポンド)もほぼ同じ。リーチはムーアの方がかなり長い。 第2Rには、マルシアノの強打をかわしざま、鮮やかな右のカウンターで先制のノックダウンを奪うも、ジョー・ルイスやジョージ・フォアマン、アーニー・シェーバースらとともに、ヘビー級史上最高レベルの豪打を誇るイタリアン・ロッキーに押し込まれ、3度のダウンを奪い返され9回KO負け。 マルシアノには、ヘビー級にアタックして散って行った多くのL・ヘビー級王者たちと同じく、完全な馬力負け。 17歳でヘルシンキ五輪(1952年)に出場し、ミドル級の金メダルを獲得したパターソンは、いわゆる早熟の天才型。帰国後プロに転じ、カス・ダマトの指導を受けながら、体の成長に伴い、4年かけてヘビー級のコンテンダーになった。 身長は2~3cmしか違わない。リーチに恵まれているのは、むろんムーア。ウェイトも、188ポンド弱のL・ヘビー級チャンプが、183ポンドを切るパターソンより重かった。 しかし、21歳の新進気鋭だったパターソンに対して、ムーアは41歳(1913年説を採れば44歳)。老いを知らないオールド・マングースにも、年齢の限界を思い知らされる時が来る。 「手応えを掴んだのは、第3Rだった。いいボディが入ったんだ。いや、レバーじゃない。ストマック。”ウッ”っと唸るアーチーの声が聞こえた。いけると思った」 史上最年少(当時)でヘビー級の頂点に立ったパターソンは、試合後のインタビューで意気揚々と語る。 「(第5Rでストップされた時)私はまだ大丈夫だった。十分に戦えたんだが、レフェリーに止められてしまった。フロイド・パターソンは、評判以上にいいボクサーだった。彼には素晴らしい未来が開けている」 「世界タイトルに辿り着くまでに、私は大変な道のりを強いられた(*)。若くして成功を手にできる時代になったことは、素直に喜ばしいことだと思う。諦めずに努力し続ければ、ヘビー級でも必ずトップに立てると信じてやってきたが、人生にはかなわない夢もあるということだ」 *パターソンがこの世に生を受けた1935年、弱冠19歳(1913年説なら16歳)のムーアは、ウェルター級でプロデビュー。1940年代の前半には、ミドル級でトップレベルの位置まで駆け上り、チャーリー・バーリーを始めとする強豪たちとのサバイバル・レースを繰り広げる。 第二次大戦が激化する中、米国で活躍する各階級の世界王者たちも戦意高揚のために次々と従軍。彼らが現実に戦地に赴くことはなく、基地やキャンプを慰問してエキジビションなどを行うのが主な任務だったが、王者が従軍している間は、世界タイトルマッチも凍結。 1944年にムーアはL・ヘビー級に階級を上げ、実力者たちとしのぎを削りながら、ひたすら挑戦のチャンスを待ったが、強過ぎるがゆえに、王者を擁するプロモーターやマネージャーに敬遠され続ける。 L・ヘビー級で宿願の世界王座を獲得(1952年)するまで、実に17年もの歳月を要した。 さすがの怪物王者ムーアも、「階級と年齢の2つの壁」を突破するのは不可能だった。

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