元中日の早川実投手を知ってますか? 1976年 「オイ、前へ出てしっかり応援しろ」。早川がナインにベンチ最前列へ引きずり出されたのが九回裏、大洋の攻撃が始まろうとするとき、早川は八回1イニングを投げたが、これがプロ入り初登板。いきなり平松に1号ソロを浴びた。「そのあとはタイミングを狂わせ、思い通りの投球が出来たんですが・・・。別に緊張したわけではありません。ボクは実績がないのでいい結果が欲しかったのに」と悔やんでいるうち、それ行け、ワッショイの反撃で逆転。プロ入り初登板初勝利が転がり込みそうになってきたのだった。タカマサが三者凡退にピシャリ。2セーブ目をマーク。ということは早川の初勝利も決まった。「悪運が強いのかな。うれしい。いまはなにを言われてもうれしい」。これ以上崩しようがないほど顔をほころばせて喜んでいた。 早川は前日八回の1イニングで、この日は同じ八回の3分の2イニング、シメて32球で2勝目を挙げた。「八回の大洋の攻撃が始まる直前に投げ始めただけ。だからウオームアップは10球ぐらいでした」と早川。「僕がもう2勝も挙げるなんてツキですね。実を言うと、五回ごろマッサージを受け、もうアガっていたんです」と格好をくずしていった。