まず何をもって厳しい規格とするかによります。
C3とDL-1はそれぞれ試験内容が異なるので単純な比較は出来ません。
ただクリーンディーゼルの場合はDPFへの対応が必要となり、現実的にはDPF閉塞に関連性のあるオイル中の硫酸灰分を規制する事で対応するのが基本です。
この灰分という点においてはDL-1は世界トップクラスの厳しさ(≦0.6)となっておりC3は緩い規制(≦0.8)と言えます。
実際C3はLow-SAPSというよりMid-SAPSとして扱われる事もあります。
よってC3規格の灰分規制値ではDL-1には適合せず使えない事となります。
もちろんC3でも規制値より大幅に灰分を低減すればDL-1にも適合します。
実際C3規格のモービル1ESPフォーミュラなどはDL-1相当の灰分としており、認証はないもののDL-1にも使えるとしています。
冒頭で書いたようにACEA規格であるC3とJASO規格であるDL-1は互換性はなく、ドイツ車の場合は基本DL-1は選択肢から外すべきです。
ではアプルーバルとC3規格との関係ですが、MB229.51などはC3をベースに成り立っており加えてメーカー独自の要素を追加したものでC3+αと考えた方が良いでしょう。
メーカーとしてはアプルーバル使用が前提ですが応急的にはC3でも良いというスタンスになるかと思います。
もちろんアプルーバルと同レベルの保障は無いと考えるべきです。
メーカー的には推奨はしないがC3規格も使えなくはないといった感じでしょうか。
少なくともC3以外のオイルを使うよりマシでC3は229.51と同等ではないものの系統としては近い性能のオイルといえます。
アプルーバルの無いC3規格オイルの中にも229.51を満たすオイルも存在すると思われますが正式な認証を受けるのが大変なので表記していないケースもありますし、逆に正式な認証がないのにも関わらず、同等の性能があると自己判断して表記しているオイルも存在します。
229.51および229.52の正式な認証オイルは以下の通りですが、製品に表記していながら記載の無いオイルもマイナーなメーカーには多くあります。
https://bevo.mercedes-benz.com/bevolisten/229.51_en.html https://bevo.mercedes-benz.com/bevolisten/229.52_en.html もし、メーカーのオイル交換時期ギリギリまで使い倒す場合や保障に関して万全の対策をするのであれば正式なアプルーバル品を使うのご無難ではあります。
ただメーカー規定より頻繁に定期的なオイル交換を行いのであればC3規格を選択肢にしても良いかもしれません。
ただし229.5系はC3よりも厳しい要素もありますのでなるべく高性能な部類のC3規格油を選ばれた方が良いでしょう。
ザーレンは業務向けのプロユースとして長い歴史がありますので信頼性は高いと言えます。
選択肢に入れても特に問題は無いかと思われます。