巻き心地については、BBの数とはあまり関係ないです。 ダイワとシマノのスピニングの巻き心地の違いは、オシュレート機構(平行巻き機構)の違いにあると思います。 ダイワは投げ釣り用のスピニングを除いてすべてカム方式、シマノは廉価機種はカム方式、中級機種以上はクロスギア方式です。 カム方式は構造が単純で、マスターギアにピニオンギアとオシュレートギアの両方に連動するギアが取り付けられており、ハンドルを回転させた力が、同時にローターの回転とスプールの上下動に変換されます。これによりパワーロスが抑えられ、巻き心地が軽くなります。構造が単純であるが故に、マスターギアの大径化が可能となるため、さらに巻き心地が軽く感じられます。 ダイワのスピニングの巻き心地の特徴は、良い言い方をすれば「軽い」感じですが、悪い言い方をすれば、しっとり感やヌルヌル感のない「スカスカ」な感じですね。 クロスギア方式は構造がやや複雑で、ローターを回転させるピニオンギアと、クロスギアを回転させるための中間ギアが連動し、回転するクロスギアに刻まれた溝を、メインシャフトに取り付けられたピンが移動して、スプールの上下動に変換されます。要するに、オシュレート機構でギアの数が多いほど、それだけパワーロスが発生して巻き心地が重くなります。ハウジングの隙間の関係でマスターギアの大径化には限界があり、ギアノイズも発生しやすくなります。 シマノのスピニングの巻き心地の特徴は、複雑さ故に若干重いですが、精密機械特有のしっとり感やヌルヌル感が感じられます。 両者の巻き心地に関しては、どちらが良いと言うよりも、完全に好みの問題だと思います。 また、ダイワは構造上の特性からして巻き心地が軽いので個体差がほぼ無いんですが、構造が複雑なシマノのスピニングは調整が難しく、組立担当者の力量の違いによる個体差が非常に目立ちます。巻きが重い、ノイズが大きい、は当り前ですから、自分で分解して調整できない方にはあまり奨められませんね。 ドラグ性能に関しては、最近の中級機種や上位機種では殆ど差はないと思います。 問題は廉価機種なのですが、一昔前のダイワの廉価機種のドラグは、ハッキリ言ってラインが出るか出ないかの両極端で、微調整がほぼ出来ない粗悪品でした。一方、シマノは廉価機種と言えども、ちゃんと微調整が効いて一切手を抜いてないと感じました。 海釣りデビュー当時、どちらも複数台購入して使ってみた正直な印象です。恐らく、私以外にもそう感じた方は多いと思います。 ひょっとしたら、その頃の両者のドラグの評価が、現在も語り継がれているのかもしれませんね。