後輪が16インチということなので、おそらく後期型MR-Sですね。
言わずもがなですがタイヤ選びは重要です。
自動車パーツの中で唯一、路面と接している部分であり、車の進む・曲がる・止まるの全ては最終的にタイヤのゴムグリップ(摩擦抵抗)にて行われます。
いくら性能の良いエンジン・シャーシ・ブレーキ等であっても、路面と接するタイヤが低性能であったらその良さを充分発揮できないと思います。
他の回答者さんで、MR-Sはミッドシップなので軽いフロント(前輪)のグリップ力を重視した方がいい(食い付く方がいい)と言っている方がいますが、私は全く逆の意見です。
つまり後輪のグリップ力を高めた方がいいという考えです(接地感のないフワフワする感覚のフロントの軽さは、メンバーブレースとフロントタワーバーで補強すればだいぶ解消されると思います)。
MR-Sはエンジンが後ろにあるミッドシップ(MR)車、直線だけを走る場合は前輪・後輪のグリップ力が同じでもいいかもしれませんが、問題はカーブでの話です(とは言っても駆動輪は後輪なので、トラクションを受け止める意味で直線でもやはり後輪の方がグリップ力があった方がいいですね)。
MR車の場合、旋回中にタイヤの限界付近でアクセルを開けると、前後同サイズだと後輪の方がグリップを失ってスピンしやすいです。
重いエンジンが後ろに載っているので、カーブ旋回中重いリアは遠心力が強まって外に飛び出そうとします(遠心力は速度の2乗に比例して大きくなり、車の重量が重ければ重いほど大きくなります)。
これを飛び出さないように支えるのは、ほぼリアタイヤのみです。
近年のミッドシップ車は、前後のグリップバランスを合わせる為に例外なく前後異径サイズにしています(リアタイヤの幅が広い)。
20年以上前の軽自動車ミッドシップであるホンダビートでさえ前後異径タイヤです。
三菱iもれっきとしたミッドシップ車なので前後異径です。
MR2の初期型であるAW11などは前後同径タイヤでリアタイヤのグリップ力が弱く、よくスピンしてしまう危険な車として知られていたようです。
私のお薦めは、前輪については他の回答者さんもあげておられるTOYOのT1R。
良さは乗れば分かります。
古いタイヤ設計で安いのにウエットでもドライでも高性能、しかも乗り心地がいいです。
今現在アマゾンで1本7000円代で購入できるのではないでしょうか(送料1本1000円前後)。
ネット通販のショップによってはもっと安くで売ってたりします(ネットで購入の場合、お店に持ち込みでタイヤ交換の際は交換工賃もかかるのでご注意)。
質問者さんのような街乗りのみであったら前後ともこのタイヤでいいと思いますが、残念ながら後期型MR-S16インチのリアタイヤ(215/45R16)では設定がありません(前期型15インチ 205/50R15には設定があります) 純正とは異なるタイヤサイズにしてT1Rを履くということも選択肢の1つではあると思いますが、メーカーが莫大な研究費を投じテスト走行を重ねて決定した純正タイヤサイズを、私はあまり変えたくありません。
なのであくまで後期型リアタイヤの純正サイズ(215/45R16)に合わせるとしたら、街乗りのみであれば性能的にYOKOHAMAのs.driveがいいのではないでしょうか。
質問者さんの乗り方では少々オーバースペックになってしまうかもしれませんが、MR-Sのリアタイヤで私が最もお薦めするのはYOKOHAMAのNEOVA AD08Rです。
街乗りでも全然アリのタイヤです。
性能は言うまでもないですが、値段が高いのとライフが短いというのがネックになると思います(それでも1本22000円ほど、街乗りのみであれば結構持ちます)。
お金に余裕がある時に、タイヤ交換のタイミングが合えばぜひ一度試してみて下さい。
タイヤは一度装着すると、気に入らないからすぐに替えるということもできないので、慎重に検討されて決められた方がいいと思いますよ。