元々昔のアメリカ車から始まった車型です。"コンバーチブル(オープンカー)に、布などでできた幌(ソフトトップ)ではなく金属の屋根を付けました"というイメージでデザインされた車で(だから取り外してオープンにできるわけではない)、ドアに窓枠がないのでドアに付いている窓を下ろすと素通しになるのが本来の形です(写真の白い車と黒い車がハードトップ、赤い車がセダン。ハードトップは車体と屋根の色が違うことに注目)。もちろん、これとは別にオープンカーや四輪駆動車などの幌の代わりにかぶせて使う、本来の意味での"ハードトップ"もあります。このハードトップは、あくまでハードトップ風ボディというところがミソなのです。屋根にビニールレザーを張ったレザートップも同じ発想です。こっちはソフトトップ風ボディ。 転じて、後の日本車ではキャビンの前後の傾斜がきつく、室内の広さより見た目の格好よさを主眼にした"パーソナルな"デザインの乗用車を指すようになりました。元々は2ドア車の車型でしたが(コロナやスカイラインなど)、本格的に売れ出したのは4ドアのハードトップが出てきてからで、多くの場合日本車でハードトップと聞いてイメージされるのは4ドア車です。 特にクラウンやセドリック、マークⅡなどの大きな車の場合、窓枠のあるセダンは社用車として運転手付きで使われるもので、個人のユーザーが乗るのはハードトップと決まっていました(クレスタや初代のセフィーロのような、"ハードトップ風のシルエットを持つセダン"という変化球もあった)。先に書いた"パーソナルな"というのはそういう事です。だから売り上げのほとんどはハードトップでした。 これらの車の中には本来のハードトップと同じくBピラー(前後のドアの間に入っている柱)がないものもありましたが、ほとんどは窓を上げると隠れる細いBピラーを持つもの(ピラードハードトップ)でした。スバルがレオーネやレガシィで"サッシュレスドア"と呼んでいたものもピラードハードトップです。