匿名さん
中田英寿は最高の選手だった? ジーコ サッカーで最も大事なことは、自分で考えてプレーすること。
創造性が最も必要なんだ。
だけど日本の選手たちは、ミスをすることを極端に恐れていたね 。
それは日本の文化であり、学校教育の問題なのかもしれないと考えている。
ミスをしたら、監督は別の選手を使おうとする。
監督がミスをした選手を殴ることがあるということも聞いたよ。
でもそれでは選手は萎縮してしまい、思い切ったプレーができない。
ドリブルをしてミスをしたら、ボールを奪いにいけばいいんだ。
試合にはミスがつきものさ。
自分で試さなかったら何も生まれない。
この世に完璧な人間はいないんだよ。
日本の選手からよく、試合でどうしたら良いかを聞かれた。
日本人は他の人から教えられるのが好きだね。
結局は全てのことを自分で考えて行動するしかないんだ。
判断力が最も大事なんだよ。
もしミスしてしまったら、今度はミスしないように練習を重ねるしかない。
その繰り返しでうまくなるんだよ。
〈2002年には日本代表監督に就任。
06年ドイツW杯でブラジル代表と対戦した〉 私はプロとしてあの場所にいたわけだから、日本のために仕事をすることしか考えていなかった。
選手たちにはこう言っていたんだ。
「私はブラジル人だから、ブラジルの国歌が流れたときはブラジルのことを考え、国歌を歌う。
だけどブラジル人であることはそれまで。
そのときが終わったら、日本のために全力をささげる」とね。
でもこういうことは私だけが特別な体験ではないんだよ。
ポルトガル代表を率いたルイスフェリペ・スコラリもブラジルと戦ったし、ブラジルでは珍しいことではないんだよ。
〈ドイツW杯ではチームの主力だった中田英寿選手が大会後に引退した〉 彼は本当にすばらしい選手だった。
日本サッカーの歴史上、ベストプレーヤーだと思っている。
持ち前のテクニックだけでなく理解力にも優れていて、どんな練習でもその目的を悟るのが早かった。
欧州の名門チームでプレーしていたから、アドバンテージがあったんだね。
適応力もあったし、他の選手たちとは違っていた。
完璧な選手だったと思う。
日本代表にとっては最も重要な選手だった。
〈日本を去ってから10年がたった〉 最近は日本の試合を詳しく見ていないけれど、日本人にとって問題なのは、相手チームが1点をとったら全てが崩れてしまうこと。
自信をなくしてしまうのかな。
この点は鍛える必要があるね。
強化するためには心理学者をチームに入れることだね。
選手たちと一緒に生活をして、その都度、カウンセリングをして選手一人一人に自信と安心感を与える。
チームを一つにするために心理学者の力は重要だね。
そして、チームスタッフはがんばっている選手を信頼しなくてはいけない。
絆と一体感がチームを強くする。
(聞き手 佐々木正明)