貴方は画像の女性と週末一緒にライを”二人っきり”でする事になりました。 行き先は、山あい渓谷です。ロード歴女性は1年半。

貴方は画像の女性と週末一緒にライを”二人っきり”でする事になりました。 行き先は、山あい渓谷です。ロード歴女性は1年半。

貴方は画像の女性と週末一緒にライを”二人っきり”でする事になりました。 行き先は、山あい渓谷です。ロード歴女性は1年半。貴方はベテランライダー。ヒルクライム得意。 女性は渓谷始めてて、サポート、案内先導を貴方は託されました。 目的は川のせせらぎ癒しとやまめ釣り、バーベキューなど。。。 このような仮定の設定ですが・・(笑)実際に山あいなど川に行かれる方、サポートなどの体験アドバイスをお願い致します。 宜しくお願いします^^

まだ夜も明けきらぬ時刻。 駅の常夜灯の下、輪行袋にバイクを詰める。 もう何度となく繰り返した行為。 時間はかからない。 ほどなく街灯の向こうから、聞きなれたラチェット音。 カンパニョーロのハイペロン・・・彼女だ。 「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」 いつもの明るい元気な声だ。 台風の影響もあり、度重なる延期を経てやっと実現した「渓流ライド」。 到着するとすぐに輪行袋を広げだす彼女。 張りきりようが尋常ではない。 彼女に負けないようにと、私もひとつ息をつき気合いを入れる。 始発まであと10分。 今日のライドについて簡単なブリーフィングを行う。 落ち着いた表情で話を聞きながらガーミンの設定を済ます彼女。 1年半前の初ライドでガーミンを失くして泣いていた彼女とは別人のようだ。 ガーミンの設定を無事に終え、彼女と一緒に補給食を食べる順番をあれこれ悩んでいると朝靄の中から列車が現れた。 土曜日の始発ということもあり乗客は疎らだ。 通路の手すりに輪行袋を結び、近くの座席に並んで腰を下ろす。 列車がゆっくりと都会を抜けてゆくにつれ、白々と明けてゆく空が大きくなる。 心地良い揺れに身を任せ、頭の中で今日のルートを辿る。 何回も上ってきたコースだが、決して楽ではない。 ちょっとでもオーバーペースになれば後半にタレることは間違いない。 彼女の前でそんな失態を晒すわけにはいかない。 ここは俺のコース。 ストラバの指定席は1位だ。 小一時間ほどで峠の入口の駅に着いた。 逸る気持ちを抑えつつ荷を解く。 まるで何かの儀式のように粛々とバイクを組み立てる。 この日のために、相当練習してきたのであろう、隣で組んでゆく彼女の手際も中々のものだ。 試走後、彼女が不安そうに訴えてきた。 「なんだか変速が渋いんです・・・」 張り過ぎているワイヤーをほんの少しだけ緩める。 走り出した彼女に笑顔が戻った。 入念なストレッチの後、そろそろと走り出す。 私が前でペースを作る。 このコースは初めての彼女に無理はさせられない。 走り出してすぐに傾斜がきつくなり始める。 斜度9%の看板をチラと見ながら試すようにダンシングで通過する。 カーブミラー越しに彼女を見る。 シッティングのまま、同じように看板をチラと見てる。 「まだまだきつくなるよ!」 振り向き様に声を上げる。 一桁と二桁の斜度を示す看板が交互にやってくる。 まだ序盤だ。 「ときどきダンシングを入れていこう!」 座りっぱなしの彼女に声をかけ、手本を示すようにダンシングを開始。 だが、彼女のそれとは違う「攻めるダンシング」だ。 「先を見てくる!」 ひんやりした山の空気を切り裂くかのように加速。 背後で冷やかす彼女の声が一瞬で小さくなる。 この先の道は落葉が多い。 この前の台風で、さらに増えていないか心配だった。 斜度がきついイン側に溜まった落葉に気がつかず踏み込みでもしたら、後輪が滑って落車の恐れも十分にある。 (大丈夫だ・・・) 思っていたほどではない。 安心して彼女の前に戻る。 念のため、落葉を指差し注意喚起。 彼女もそれに答える。 幾度かの小休止と軽い補給のあと、頂上に到着。 タイムを気にせず、楽しく上れたのはいつ以来のことだろう。 楽しんで上れた最大の要因である彼女も少し遅れて登頂。 「おつかれっ!」 「おつかれ・・・さまでした。。」 力なくハイタッチをする彼女。 「やっぱり・・・速いですね!」 私は背中のリュックから準備していたものを取り出す。 「ほら、身体が冷えるからこれ!」 ウインドブレイカーだ。 9月も終わりというのに街ではまだ30度を超えている。 とはいえ山頂では暦の通り、律儀に秋はやってくる。 「あ・・・私もってきてない・・・です」 「登頂祝いだ、それあげるよ。」 「えー!悪いですよ!だってこれラファの新しいやつじゃないですか!」 「いいから着てみ?」 「・・・?・・・ちょうどいい・・・」 「だろ。この前ショップでウィンブレ注文してるとき、店長に大声で品番とサイズを言ってたろ、さすがに聞こえるって(笑)」 「えー//// んじゃこれ私買います!戻ったらこの前頼んだやつをキャンセルしなきゃ!」 「もうキャンセルしてあるよ(笑)」 「えー!それずるいですよ!だいたい今日私が上れるかどうかわかんなかったじゃないですか!」 「ん?上れるよ。最高のサポートが着いてんだからさ(笑)」 と、彼女の頭をポンポンと軽く叩きながらストレッチを始める。 「ありがとうございますぅ////」 「冷える前に下っちゃおう!」 上ったときとは別のルートで本日のランチ、「やまめの塩焼き」を食べにに向かう。 木漏れ日が心地良い。 なだらかな渓流沿いの道を下る。 通り過ぎる涼風と川のせせらぎが、上りで火照った身体からゆっくりと熱を奪ってゆく。 汗が引いたのと同じタイミングで到着。 計算通りだ。 台風の影響か観光客も少ない。 バイクが見える場所にある、木製の丸いテーブルを指定し、やまめの塩焼きを注文する。 彼女は脱いだウィンブレを両手で抱えながらまだ礼を言っている。 店の中から一旦周ってバイクに立てかけてあったリュックを手に取る。 店のおばさんと談笑しながらリュックに手を入れ薄い草履を二つ出す。 休憩中、リラックスするために準備したものだ。 一つ彼女に手渡す。 「これはあげないからな(笑)」 「わかってますよもぅ!」 目の前の囲炉裏で焼けたやまめのいいかほりがしてきた。 「そろそろいいかな?」 彼女が長めの串に刺さったやまめを取ってくれた。 礼を言いながらリュックから取り出したモノをそのまま握り絞る。 「何ですかそれ?」 「ん?すだちだよ。使う?」 「あー!いりますいります!」 「自分で絞る?俺が絞って大丈夫?」 「あ、お願いします!」 「・・・おしいー!」 「だろ(笑)」 二人ともしばし無言でやまめと格闘。 「なんだかお腹いっぱいになりましたね!」 「あれ、BBQまだやってないけど?(笑)」 「もう食べられないです・・・BBQは・・・また今度一緒に来ませんか?////」 「そーだね、んじゃ次は負けたほうのおごりで(笑)」 「わかりました!私、ぜーったいに負けませんから!」 「おっけ、んじゃ下ろうか。」 「今日は私がおごります!ウィンブレのお礼・・・」 「もう払ったよ。いこいこ。」 「え?いつですか!」 「さっき。リュック取りに行ったとき。いいからいこ!」 「もぅ・・・」 予定より少し早く出発。 でも、次また一緒に来ようって言ってくれたし、まいっか。 駅まであと数キロ。 楽しかったな。 でもまた怒られちゃうかな。 帰りの切符も二人分買っちゃってるから。

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