彼が現役引退後のビジョンについてどのようなものを持っているか、競技へのモチベーションに区切りをつけた彼がスケーターとしてどのような方向に行きたいのか、正直まだ想像がつきません。
アイスショーというのはひとりでできるものではなく、周囲との協力のもと作っていくものです。
ただの客寄せパンダに満足するならともかく、そうでなければ、彼がどういう人たちと協力してどういうアイスショーを目指すのかというところが重要です。
PIWはあくまで全日本出場クラス程度のスケーターによるチームを中心にしたアイスショーです。
目指す方向性が違うのなら、無理にPIWでやっていくことはないと思います。
さらなるチームのレベルアップのためには、キャストやゲストによる集客増も大切なのですが、それよりも国内のリンク事情の改善などが重要だと思います。
現在の首都圏の練習場所は少ないパイの奪い合いみたいなものです。
集客増で得た資金に物をいわせて練習場所を確保したとして、それで現役選手たちが割を食うのでは仕方がないのです。
高橋大輔さんは当面キャストにはならないでしょう。
他のエンタテイメント分野などから学べるような仕事を今は重視しているようです。
町田樹さんが研究中心の生活を続けながら自分の作品発表の場にPIWを選んでいるのには彼なりのポリシーがあるのだと思います。
私の想像にすぎませんが、国内唯一の継続したアイスショーチームという存在に一定の敬意を払っているのではないかと。
他の出演者を見て出演を決めるなんてことは断じてないと思いますよ。
また、現在の彼の人気は、国際大会での優勝など華々しい活躍をしている姿が連日テレビで伝えられているからでもあります。
現役を引退すれば、否が応でもそれは過去のものとなる、ということも、シビアですが現実ですよ。