まさに自分の感性に合うかどうかを確かめるのが 試乗だと思います。 確かにタイヤで乗り心地はだいぶ変わってきますが, 気に入るポイントは乗り心地だけではないと思われます。 世の中に無数のカップルが存在するように, 他人の好みが自分の好みに合うとは限りません。 10台のクルマがあれば,10人の好みが分かれても 何の不思議もありません。 それは,気に入るポイントが1つではないからだと思います。 乗り心地とは違ったポイントが存在しています。 それを1台1台確認するのが試乗だと思います。 私は,試乗する際は,まず,バックで駐車スペース入れを やらせてもらいます。 初めて乗った車でバック入れをしやすいクルマはやはり良いクルマです。 最近は,EPS(電動パワステ)のクルマが増え, ステアリングの手ごたえが微妙に違っています。 4輪のタイヤ位置が初めての運転で掌握しやすいかを確かめられます。 こういったファーストインプレッションは, 電子制御の進んだ現代のクルマであっても, 結構違っていることが多いです。 もちろん,車格や,グレードによってもその差はありますし, 個体差があったり,こちらの体調の差があることだってあるでしょう。 よって,時間をおいて何度か試乗させてもらうと良いのです。 そして,自分の気に入ったワインディングロードを運転させてもらいます。 普段何度も通っている道を試乗すると,やはり違いを感じます。 特にステアリングに伝わるインフォーメーションは, 同じ速度で走っていても,かなり違って伝わってきます。 基準となるのが,今自分が気に入って乗っているクルマですので, その差が余計に感じられるのかもしれません。 実際,今以上に良いクルマにはなかなか巡り合えません。 どうしてもセンターの位置があいまいになるクルマが多いです。 結局クルマ選びの観点は人によって違ってくると思われますし, 試乗しないで購入する方もおられると思います。 よって,自分の基準に即して,どのクルマも同じだと感じられたの でしたら,その別の観点で選ばれればよろしいです。 それは,クルマのデザインだったり,機能だったり, 価格だったりすると思われます。 個人的には,現在アウディTTにお乗りでしたら, 明らかにA3では物足りなさを感じるでしょうから, ポルシェケイマン,BMW4シリーズ,アウディA5といった クラスを試乗されますと,違った楽しさが 感じられるようになる気がします。