ハイクラスの人達は、 ・大人数では乗らない(個々の車で移動) ・大きな荷物は別便で配送 だから、箱形は必要無いのです。
箱形が必要になるのは荷物がたくさん積めるように商用車、ですからベンツVクラスでさえ商用車からの派生になるのです。
アルファード/ヴェルファイアも、元をたどればグランビア→ハイエース・レジアスと商用車のハイエースです。
これは、ミニバンの本場であるアメリカでも同様で、ミニバンは学校のPTAなどが部活動の遠征などで大勢の生徒を運ぶためなどに利用されるのです。
EUではミニバンはほとんど人気無く、長距離移動が多いことから逆にしっかりした足回りの乗用車ベースのツーリングワゴンに需要は偏ります。
だから、スタイル重視のシューティングブレークみたいなモデルがあるわけです。
商用車は、当然ながら荷物がたくさん積めることが優先ですから、足回りは簡素(コスト/メンテナンス性)に荷室は出っ張りを少しでも少なく設計されます。
そうなると、乗り心地は犠牲となるわけで、高級車には相応しくありません。
高級車には、あらゆる方向から入力を受け止められる複雑な足回り、マルチリンクが必須ですから、設置場所も大きく取るわけです。
この場合も、荷室にゴルフバッグが乗車人数分、4つ入らないなどの不都合が生じるのです。
逆に言えば言葉は悪いですが、箱形1台で乗用から多人数乗車までの全ての用途をこなす…ということが貧乏くさい、となるわけです。
だいたいハイクラスの人達は2~3台の車を持っていることは珍しくは無く、ご主人の通勤用+子供の送り迎え&お買い物の荷物が積めるSUV+奥様の足の小型車、てな感じで用途により使い分けています。
これに余裕があれば、ご主人の趣味のスポーツカーという感じ。
ですから、箱形に高級を求めている人は少ない、すなわち売れない…ということです。
だから、大衆モデルを本皮などで豪華仕様に仕立ててコストをかけず、お茶を濁すわけですが。
現在はそんな感じですが、これが将来にも通用するかと言えば、そうでもありません。
今の時代、ベントレーやマセラッティといった超高級車メーカーが、こぞって実用車であるSUVを出してくることは少し前では予想だにしなかったのです。
これらは、ポルシェ・カイエンの大成功によって流れが起きたわけで、マルチリンクを採用したアルファードが大中華圏や中東(輸出されている)の富豪に支持されれば、ベントレーがミニバンを作ってくることもあり得るわけです。
あなたの考えに時代が追い付いてきていない前衛的過ぎるのか、はたまた単なるマイノリティで時代に埋もれていくのかは、誰にも判らないと思います。
個人的には、今のベンツ新型Vクラスがお考えのモデルに一番近いと思います。
EU車らしく、シャーシと足回りが高速仕様でしっかりと造り込まれていますので。
それでも、商用車上がりなんですけども。