匿名さん
ヒョードルはかなりのインテリ且つ 人格者ですよね? プライド時代無敗だった時のコメントに今更ながら感動してしまいました おそらく今でも彼のたった1度の敗北によるショックから 立 ち直れずにいる人もいるんじゃないかと思うんですが 僕は彼の試合後のコメントを聞いた時、 本当に目の覚めるような思いでした。
そのコメントがこちらです ↓ —————————– 本当にとても残念です。
私を信じてくれてた人たちを 失望させたのは残念です。
しかし人生で起きることの全てには 何らかの理由があります。
神が決めたことであれば、 このような試練を与えることが ベストな選択だったということでしょう。
私は神に感謝します。
私はベストな状態に近づくために トレーニングをしたつもりでしたが、 練習不足だったことを露呈しました。
練習不足だったせいか、 反射的にテクニックを出すことができませんでした。
もっと練習しないといけないということでしょう。
コンディション自体はとても良好です。
自分ではとても良い状態だと思います。
ここ(アメリカ)でもう1試合します。
現役は続けます。
つまずいて立ち上がらない人はいません。
私はアイドルのように祭り上げられましたが、 誰でも負けることはあります。
私も皆さんと同じ普通の人間です。
神の意志が働けば次の試合は勝ちます。
プレッシャーはありません。
明日帰国するので多少ほっとしています。
—————————–全く持ってヒョードルらしいコメントだなぁ という感じですが やっぱりこの人は偉大だな、と。
彼は試合後の記者会見の場に いつもと変わらない涼しい微笑を携えて登場しました。
そして、敗者とは思えない 堂々とした立ち振る舞いで 上のコメントを述べたわけです。
これこそ本物の王者の姿だなと。
並みの選手ならここで 言い訳の一つでもしそうなもんですよね。
「実は怪我してたんだ」 とか 「今回は体調が万全じゃなかった」 とか 「審判が悪い」 とかね(苦笑) けど、彼は自分が負けたという事実を 真摯に受け止め全力で拳を交えた対戦相手を称えました。
正直、わかっていても なかなかできることじゃないと思います。
だって、一番悔しいのは これまで死ぬほど努力を積み重ね、 そして家族やファンのために勝利を積み重ねてきた 彼自身のはずですからね。
だからこそ、僕は負けてなお 彼に惚れ直しました。
彼のように生きたい! 本気でそう思いました。
そしてこの時、自分は本当はすごくラッキーなんだ ということに気づかされたんです。
彼はこのまま行けばもしかしたら 無敗のままで現役を引退していたかもしれません。
実際にもう格闘家としては そう若くないことは確かですしね。
あと2試合したら引退するという噂も流れていました。
そこへ来てのまさかの敗北。
多くのファンは涙が止まらなかったと思いますが 僕はむしろ、こんなすごいもんを見せてもらったんだから 彼にこれまで以上の感謝をしなければいけないと 思うんですよ。
だって、一生見ることの叶わなかったかもしれないものを 見ることができたわけですからね。
そして、おまけに彼は負けてなお 輝く姿を見せてくれたわけです。
言い方は変かもしれませんが、 負けのお手本を見せてくれたわけです。
これは本当に 「ヒョードルからの最高の贈り物」 だなと。
言い訳しない生き方が凄いと思います