元阪急の竹村一義投手を知ってますか? 1974年 大洋時代の昨年、阪急へのトレードをいい渡されたのは巨人戦の最中だった。いつかは巨人戦に勝つことを目標にしていただけに、ショックだったという。「大洋時代はコントロールに気をつかいすぎてフォームが小さくなっていた。それに大洋では不要のレッテルをはられて一度は死んだ身。よーし、ダメでもともと。一丁どでかい勝負をしてやれとハラをすえたのが当たったんでしょうね」お世辞にもきれいなフォームとはいえない力投で「ボールがどこへくるかわからない」とベンチをハラハラさせながらも昨年は8勝、いまや押しも押されもせぬ阪急の若きエースだ。今年の目標は二ケタの勝ち星。プロに入って欲らしいものも出てきた。「野球がこんなにおもしろいものだとは思わなかったな。大洋での六年間、なんでいまのような気持ちにならなかったのかと、それが残念で・・・」日本シリーズにでて王、長島を迎える夢は捨てていない。「野球のボールをにぎってからまだ優勝の味を知らないんです。やっと今年はチャンスがやってきました」オープン戦では両リーグの完投一番乗り。それも巨人戦だった。「王、長島さんを抑えるコツもわかった」と自信はますますふくれる。