私に質問していただけるのは嬉しいですが、正直こちらの質問については十分な回答をするだけの知見はありません。 レスターが一般的に見て偉業であることはその通りですが、2位以下のチームの戦績の不甲斐なさというのも無視はできないと思います。日本対南アと一概に比較できるものでは無いでしょう。昨年のペナントレースでは得点、失点ともに最下位の阪神タイガースが一時期首位に立つという事もありました。そういう事(長期にわたるリーグ戦形式であっても実力と結果が必ずしも一致しない事)もたまにはあり得ます。レスターの実力が無いと言いたいのでは無いので誤解なきよう。ただ、レスターのような弱小チームが躍進するにはうってつけの状況であったと言いたいだけです。 レスターから見習うべきはディフェンスからチームを作っていった点。やはり弱者の戦いはそこからです。1対0というスコアが非常に多いですね。日本でディフェンスというと消極的なイメージですが、そうではなくむしろ積極的にディフェンスをする、攻めるため、ボールを奪うためにディフェンスをするという姿勢ですね。攻撃的サッカー(ラグビー)というのは聞き心地がいいけれど、ボールを持たなければ攻撃できません。逆に言うと、攻めたいならディフェンスをすべき。だから私もラグビーについて書くときはディフェンスについて多くを割きます。むしろサッカーの方が攻撃的守備というのがよく言われている気がします。 ただ、競技性の違いを書いておきますが、サッカーの場合、そのディフェンスを維持する最大の要素は、ランフィットネスです。これは選手の持って生まれた体格や能力にさほど左右されませんし、砕いて書くとしんどい練習をしつつ適切な回復ができているかどうか、です。ただこれもどういうリカバリーをしていたのかは、同じく弱小のサンウルブズにとっても参考に出来る部分はあるのではと思います。 ラグビーの場合はむしろ、コンタクトフィットネスです。これは先天的な能力差がモロに出ます。スタート地点に差がある上にプロ化が進みどの選手も食べていくために必死でトレーニングをしますから、それを埋めるのは至難です。 ただし今回の南ア戦では、南アのコンディショニングミスとジャパンのコンディショニングの成功がぴったり重なった。それにより南アにあった筈のコンタクトフィットネスの優位性が無くなった。これが番狂わせの最大の要因です。 纏まらなくなってきましたが、ラグビーのみならず弱者の戦いをせざるを得ない多くのチームに参考になる戦いぶりだったと思います(そして世にあるほとんどのスポーツチームは「弱者」である筈)。