元太平洋の山口富夫投手を知ってますか? 1972年 山口は横浜高ー神奈川大(中退)から昨年、三協精機に入社した本格派投手。「チームの事情から山口に去られては困る」と三協側がしぶったことから、獲得交渉は難航したが「プロで自分の実力を打診したい」と割り切った本人の強い意志で、太平洋ク入りとなった。「外角低目をつく速球が武器で、スピードボールには自信がある」と胸を張って言ってのけるあたり、頼もしい投手である。ノンプロ三年間の成績は21勝2敗。抜群の防御率2・50を誇っている。ことしの秋には韓国へ遠征し、11試合のうち4勝をマークした。この山口の魅力は未完であることだろう。福岡まで同行してきた三協精機の光沢監督は「スライダーをマスターすれば、さらに威力のある投手になるはずだ」と語っている。短気が欠点だが負けん気が強いのは楽しみ。坂井球団代表はもちろん「即戦力」として期待しているが山口の夢は加藤初に続いて新人王を奪取することである。 山口ー「本格派で独特のフォークボールを投げる。一番早く第一線に出てくるのではないか」(渡辺スカウト)