天笠尚がジョシュ・ワーリントンと対戦します。場所はイギリス・リーズです。 天笠が勝つためには、どのように戦うべきですか?

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天笠尚がジョシュ・ワーリントンと対戦します。場所はイギリス・リーズです。 天笠が勝つためには、どのように戦うべきですか?

まずは、不利を承知で英国行きを決断した天笠と山上会長、内田トレーナーにエールを贈ります。 大番狂わせでリーズのローカル・スター(映像を見ると地元ファンの応援が凄い)から金星をもぎ取り、WBCインターのベルトとともに126ポンドの世界ランクを持ち帰ることになれば、勝機の有る無しは別にして、WBC王者ゲイリー・ラッセル・Jr.(米)のみならず、IBF王者リー・セルビー(英/ウェールズ)への挑戦が視野に入ってくる。 今回対峙するウォーリントン(ワーリントン)ですが、戦績が示す通り1発のパワーには欠けるものの、攻防に良くまとまった好選手との印象。 とりわけ目立つのは、常に堅持されるガードへの高い意識。引き手も素早く的確で、打ち終わりの処理に無理がない。パンチもフォームもコンパクトで、バランスへの配慮も申し分がなく、クリンチを良しとしない勇敢な戦い方も好ましい。 際立った特徴や突出したセンスは感じさせないものの、好戦的でありながら無駄打ちが少ない、正攻法の右ボクサーファイター。 父との二人三脚で磨いてきたボクシングは、守りから攻めに至るすべてにおいて無理がない。ないものねだりや高望みのない、堅実かつ実直なスタイルを旨とする。最後の最後まで落ちないスタミナと闘志は、日々の鍛錬に手抜きや緩みがない証拠。 KOが少ないのも、単純にパワー不足が原因というわけではなく、バランスとディフェンスを重視するがゆえ、1発1発のパンチはどうしても軽くならざるを得ない。しかし、無駄に力んで振り回さないからこそ、ナックルを正確に当てに行くことができる。 これまで対戦してきた相手に、国際的な知名度を持つ著名な選手は、階級を上げて盛りを過ぎたレンドール・ムンロー以外に見当たらず、近代ボクシング発祥国の伝統に従い、英国・欧州・英連邦の3冠を達成し、世界に打って出るための準備を整えたとは言え、レコードを冷静に見つめ直せばローカル王者の域を出ていない。WBC3位のポジションは、オーバー・レイテッドの感が否めないのは確か。 ワールドクラスの強打者やカウンターパンチャーを前に、どの程度の耐久性を披露できるのかはいまだ未知数であり、一目でわかるディフェンスへの意識の高さは、「打たれ強くはない」との自覚の現れと見れなくもない。 パンチをよりスピーディかつコンパクトに打ち込み、すかさず距離を取る。足の運びはどこまでもスムーズに、前後左右に動いて常に反撃に備えている。相手から視線を片時も離さず、ブロック&カバーの盾を準備する素早さたるや、近年稀にみる勤勉さ。 この階級では反則レベルの長身に恵まれ、左フックと打ち下ろしの右を得意にする天笠は、堅実で勤勉な”リーズ・ウォリアー”に比べると、雑で大味に見えてしまうのは仕方がない。 ネイサン・ボルシオとの再起第2戦、ジャブから組み立てる意識の徹底に加えて、一定の距離をキープしながら圧力をかけ続け、ある程度の手数をまとめてから、自慢の右強打へとつなげる改善には好感が持てた。 ワンツーからの左ボディ、ボディから上に返す左右等々、単発ではなくコンビネーションによるお膳立てを用意するべく、攻め急ぎにも注意を払う姿には、一昨年の大晦日に喫した厳しい敗北を、しっかり糧にできつつあるのではないかと納得。 頭をぶつけられて流血しても、ボルシオの荒っぽさに巻き込まれないよう、冷静さを保つ努力を怠らない。あまり使いたくはないけれど、今回のマッチメークも含めて、”リゴンドウ効果”と呼んでもいいのかもしれません。 スピード、パワー、スキル、戦術のいずれにおいても、紛うことなき世界基準の最高峰を身を持って経験したことで、「この先リゴンドウと同じレベルの相手と戦うチャンスは、たぶんないんだろうなと思うと、どこまでモチベーションを維持できるのか、自分でもよくわからないところがあった」と、とあるインタビューで答えていましたが、どうやら戦い続ける理由を見失ったわけではなかったようです。 手堅く崩しづらいウォーリントンは、現代のS・バンタム~フェザー級の国内上位陣には、正直なところ手に余ると思う。勝てない相手ではないけれど、比較すると日本人選手のボクシングは粗く隙が多い。 以前よりは丁寧になった天笠も、組み立ての細かさでまともに勝負したら分が悪く、OPBF圏の中堅クラスには、それなりに機能したジャブで距離を取るやり方を、そのままこの選手に試していいのかどうか。 ウォーリントンが粗くなるのは、やはり接近戦。至近距離でショートの打ち合いになると、気性の激しさが顕著となり、ちょっとやそっとでは退かない一面も見せる。右(ストレートとフック)の振りも大きくなるから、ステップバックして打ち下ろしの右を狙えたら効果的。 連打を交換している間は、ボディワーク(ムーブヘッド)が守りの要となり、ブロック&カバーの盾を捨てた格好のウォーリントンなら、ヒットを奪うチャンスが自ずと増える。 リゴンドウ戦のようにガードを高く保持し、サイズのアドバンテージを活かしたプレッシャースタイルで距離を詰めて行く。そして休みなくショートの連打。 ここでパンチが大きくなり、つなぎのスピードが落ちると、たちまちウォーリントンの左右が天笠の顔面を捉える。1発1発は軽くても、ナックルをしっかり当ててくるため、タイミング次第ではどうなるかわからない。 難しいところですが、距離を潰して行く方が、まだ勝機はありそうな気がします。中途半端に間合いを遠くして、スピードに優るウォーリントンに自由に動かれるのは、やはり嫌かなと・・・・ ◎天笠尚(山上/30歳) 37戦30勝(20KO)5敗2分 前OPBFフェザー級王者(V3返上) 身長179cm/リーチ181cm 右ボクサーファイター ◎ジョシュ・ウォーリントン(英/イングランド) 22戦全勝(4KO) WBCインターナショナルフェザー級王者(V1) WBC2位/IBF7位 前欧州(EBU/V0返上)、前英国(BBBofC British/V0返上)、前英連邦フェザー級王者(V3返上) 身長・リーチとも170cm 右ボクサーファイター リーズ出身の25歳。ボクシングを始めたのは7歳の頃で、現在もトレーナーを務める父の指導を受けた親子鷹。父のショーン・オアガン(Sean O'hagan)は、アマチュアの選手経験を持ってはいたものの、大きな戦果を残すことなく現役を終了し、その後指導者に転身。地元リーズにおける、コーチとしての評判は悪くないらしい。 詳しい勝敗は不明ながら、ジョシュはアマで42戦した後、19歳の誕生日を目前に控えた1990年10月プロデビュー。4~6回戦を12試合ほど戦い、10回戦へと進出した。イングランド王座(BBBofC English/V2)を皮切りに、英連邦(Commonwealth/British Empire)、英国(BBBofC British)、欧州(EBU)王座を次々と獲得。 英国と欧州王座は一度も防衛することなく返上したが、英連邦のベルトを3度防衛。昨年4月、フィリピンのデニス・トゥビエロン(椎野大輝と1勝1敗)を地元に招聘し、大差の3-0判定に下してWBCインター王座奪取に成功。世界ランキングを一気に駆け上る。 ◎試合映像:ウォーリントン ①ウォーリントン UD12R ジョエル・ブランカー(豪) 2015/9/5 ヨークシャー州リーズ 英連邦V3/WBCインターV1 Part 1 https://www.youtube.com/watch?v=ciJ8lWGRtp8 Part 2 com/watch?v=emmg0MYY_uc ②ウォーリントン UD12R デニス・トゥビエロン(比) 2015/4/15 ヨークシャー州リーズ WBCインター王座決定戦 youtube.com/watch?v=SQqgIDcGMj4 ③ウォーリントン RTD7R レンドール・ムンロー 2014/4/19 M.E.N.アリーナ/マンチェスター 英連邦フェザー級V1 https://www.dailymotion.com/video/x1prlbs_josh-warrington-vs-rendall-munroe-19-04-2014_sport ◎試合映像:天笠 ①リゴンドウ RTD11R 天笠 2014/12/31 大阪府立 Part 1 youtube.com/watch?v=BHgUpNfX0-A Part 2 youtube.com/watch?v=sCW3EU_ya4s Part 3 youtube.com/watch?v=oeEGyyAlRtg Part 4 youtube.com/watch?v=gpstFWCUxmI ②天笠 TKO12R 竹中良 2014/10/15 後楽園ホール OPBFフェザー級V3 youtube.com/watch?v=kjwQH0ZTsiU ③天笠 VS 李冽理 2013/10/14 後楽園ホール Part 1 youtube.com/watch?v=COwbaKFC20A Part 2 youtube.com/watch?v=7Y7kacaa7hw Part 3 youtube.com/watch?v=kpokO_XKsrI ④天笠 VS 芹江匡晋(公開スパーリング) 2012/5/11 後楽園ホール youtube.com/watch?v=ZlnnDTSX69E ↓写真 上左:エディ・ハーン(プロモーター)とウォーリントン 上右:父でトレーナーのショーン・オアガンとウォーリントン 下左から:内田トレーナー、天笠、坂田健史

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