厳しい貧困、度重なる自然災害、政治家の汚職にあえぐフィリピンで、パッキャオは絶大な求心力を持っている。 そのパッキャオの大一番とあって、この日はほとんどの国民が観戦に夢中になり、人口1億人の国は休止状態に入った。 教育も満足に受けられないような貧しい子どもから、億万長者へのし上がり、前人未到の8階級制覇を成し遂げたパッキャオのサクセスストーリーは、フィリピン人にとって大きな希望であり、誇りでもある。 フィリピンのベニグノ・アキノ(Benigno Aquino)大統領は試合前、パッキャオは「すべてのフィリピーノの力の源」だと声明を発表していた。 大統領の報道官は、試合直後にコメントを発表し、この敗戦でパッキャオが築き上げた国内での地位が揺らぐことはないと述べた。 「パッキャオは本物の国民のチャンプ。彼はポイントではなく、敬意のために戦った。世界中