高校野球の誤審 審判が処分される、しないの違いは? ★昭和57年の選手権、1回戦で山梨の東海大甲府と鳥取の境が対戦した。 3回裏の境の攻撃で、1アウト1・3塁からスクイズを狙った打球が小フライになって、三塁手がノーバウンドで捕球。3塁ランナーは戻れずアウトかと思われたが、三塁手は1塁に送球し1塁ランナーをタッチしてアウト。このとき3塁ランナーは1塁ランナーがアウトになるよりも早くホームを踏んでいたため、境が1点先制したはずだった。しかし得点は認められず、誤審により境は先制点を逃した。 ★9回裏に再び誤審が起こる。境が2点を返してなおも1アウト満塁。打球を処理しようとた東海大甲府の遊撃手と交錯し、2塁ランナーが守備妨害でアウトになった。しかし審判はアウトになったはずの2塁ランナーを3塁に進め、1塁にいるバッターランナーをベンチに戻した。直後にヒットが出てこの3塁ランナーが3点目のホームを踏んだ。お盆のように一度死んだ者が帰ってくるという事態になってしまった。 東海大甲府 000 103 131=9 境 000 000 003=3 ★実は審判のミスはこれだけでは終わらなかった。東海大甲府-境の次に行なわれた北北海道の帯広農と島根の益田の対戦では前代未聞の誤審があった。 4-2で迎えた9回表の益田の攻撃、先頭バッターがフォアボールで出て、続くバッターがヒットでノーアウト1・2塁、送りバントで1アウト2・3塁とし、タイムリーで1点を追加した。このとき2塁ランナーがホームタッチアウトとなり2アウト1塁、次のバッターがセカンドフライで3アウトチェンジ・・・のはずだったが、次の池永が打席に入ってしまった。審判や選手は間違いに気付かず、2球目がサードゴロで4アウトとなってこの回が終わった。直後に記録員の指摘で間違いに気付き、池永の記録は抹消された。 スコアボードのアウトのランプが2アウトの時点で1つしか点灯していなかったことが原因だった。 益 田 100 021 001=5 帯広農 100 000 010=2 1日に3度もの誤審があったこの日。昭和57年8月12日は審判受難の日とされている。 事態を重く見た高野連は益田-帯広農の審判団は謹慎処分とされた。しかし東海大甲府-境の審判団へはお咎めなしだった。 どうして誤審を複数犯した審判団が処分されないのに、単独1回の審判団だけが処分されるのでしょうか?東海大甲府×境の試合の「ルールの不理解によって正当な得点を0点とした」誤審と「アウト宣告してベンチに戻す走者を間違えた」誤審を2つ犯すことは処分するほど大したことはないというのが審判の常識なんでしょうか? 個人的にはどちらも対等の処分というのが妥当という気がしますが。どうして「謹慎処分」と「お咎めなし」という180度違う処分の差が出たのでしょうか?東海大甲府×境の球審があの達摩さんだったから処分できなかったんでしょうか?