現在主流の丸みを帯びたデザインというのは、流行の影響もあるのでしょうが、基本的には「力学的に有利だから」です。 オフセット衝突などの時は、ぶつかる力を少しでも外側にそらしてあげた方が衝突安全性に繋がります。これは、外側にはじくという形で対人衝突時の相手の保護にも繋がります。ご希望のような、前面が平面的なデザインでは、現在では特に対人安全性確保が困難でしょう。先代bBなども、あの大きなバンパーがあって初めて実現できたのだと思います。 さらに、抵抗低減だけを考えればいい一般車では、ボディ前面の空気は真上だけでなく左右にも回り込むようにしてあげた方が、抵抗の減少により燃費を向上させることができます。これだけ地球環境問題が取り上げられている昨今、角張ったデザインを積極的に取り入れる理由はあまりないでしょう。 以前は、直線的なデザインを採用するのにはもうひとつ、曲面が技術的に困難で手間(=コスト)がかかる、という事情もありました。しかし、現在では技術の進展により、かなり複雑な曲面も簡単にプレスできます。ライトなども、汎用の既製品でなく、各車種で専用のユニットを採用するのが当たり前になりました。 というような事情がありますので、当分復活する見込みはないのではないかと思われます。トラブルの覚悟さえあるのでしたら、まだ動ける状態の車があるうちに中古ででもオーナーになってみる、というのも一つの選択肢ではないかと思います。 この10年くらいのモデルで言うと、ギャラン(フォルティスでなく、最近販売修了になった型)が一番イメージに近いかもしれません。他、100系マークIIや先代アコードなどもありますが、ピアッツァネロのような丸目となると本当にピアッツァネロが最後かもしれません。こうしてみると、滅びつつあった物がちょうど滅んだところという現状だと思えますので、一周してくるまでにはまだ間がありそうです。